リスク管理はビジネスの世界でも重要視されています。
今回の「万一に備えて」というフレーズも、リスク管理に関係する表現で、これより解説していきます。
「万一に備えて」とは?
「万一」とは、「滅多にないが」や「通常であればあり得ないが」という意味ですが、今回は名詞的に「めったにないこと」や「通常ならあり得ないこと」という使われ方をしています。
一般的には「万が一」の方に馴染みがあるかもしれません。
一方、「備えて」は「備える」の連用形「備え」に接続助詞の「て」が付いた形です。
準備の「備」でもわかるように、「備える」は「ある事態に対応するため用意しておく」という意味があります。
以上のことから、「万一に備えて」とは、「滅多にないことのために用意して」という意味になります。
「万一に備えて」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
自然災害から、取引先の倒産など、ビジネスを取り巻くリスクには様々なものがあります。
確率的に低いと思われる、滅多にないようなことでも、一度起きれば重大な経営問題に発展するような場合には、備えておいて損はありません。
例えば、「万一に備えて地震保険に加入しておくべきです」や「万一に備えて、売掛金の回収を早めましょう」などと用います。
「万一に備えて」を使った例文
それでは、上記の他の例文を挙げてみましょう。
・『万一に備えて、非常食を用意しておく』
・『万一に備えて、従業員の緊急連絡先名簿を作成しましょう』
「万一に備えて」の類語による言いかえ
「万一」は、「非常事態」や「緊急事態」などで言いかえできます。
「備えて」については、「〜のために準備して」や「〜のために用意して」としても良いでしょう。
以上のことから、「非常事態のために準備して」や「緊急事態のために用意して」などと言いかえできます。
まとめ
「万一に備えて」とは、「滅多にないようなことのために準備して」という意味のフレーズです。
ビジネスでは、リスク管理の話題で使用されることが多くなります。