ビジネスレターなどでは、通常見られないような、かしこまった表現が使われやすい傾向があります。
慣れない言葉は、使用時にミスも多くなるので気を付けなくてはなりません。
「久方ぶり」もその典型例であり、これより解説いたします。
「久方ぶり」とは?
まず「久方ぶり」の読み方から確認しておきましょう。
読みは「ひさかたぶり」です。
意味としては、「長期間経過していること」が直接的な内容ですが、よりわかりやすく言うと、「久しぶり」をかしこまった表現にしたものと考えてかまいません。
ただ、「久方ぶり」は別に敬語表現ではなく、単にかしこまった、つまり改まった文語的表現というのが正確なところです。
つまり、目上の人に安易に使用して良い言葉ではないということに注意しましょう。
また、このフレーズは基本的にメールや手紙などで通常用いる文語表現ですので、口頭では使うことはまずありません。
「久方ぶり」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
フォーマルなビジネスメールやビジネスレターなどで、しばらく会っていない相手への冒頭の挨拶表現として用いるケースが目立ちます。
ただ、単純な「挨拶」としてだけではなく、「久方ぶりに旅行することになりました」といった形の使用パターンもあり得ます。
「久方ぶり」を使った例文
それでは、このフレーズを遣った例文を挙げてみましょう。
・『久方ぶりにお会いでき、嬉しく思います』
・『久方ぶりの司会進行役で、大変緊張しました』
「久方ぶり」の類語による言いかえ
「久方ぶり」の類語による言いかえとしては、既出の「久しぶり」の他、「久々に」や「しばらくぶり」などが挙げられます。
概ね、「久しぶり」や「しばらくぶり」が代表的な代用パターンと考えて問題ありません。
まとめ
「久方ぶり」とは、「久しぶり」や「しばらくぶり」を堅めの表現にしたものです。
フォーマルな場面で用いる言葉ではありますが、敬語ではないので、目上の人への使用においては注意しましょう。