「今更ながら」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「今更ながら」とは?
「今更ながら」とは、ビジネスの場において「時機を逃していることは承知でございますが」あるいは「一旦はお断りさせていただきましたが」などという意味合いで使われている表現です。
取引先や顧客、または自分が所属している会社の上司などに向けて、「今の段階になって回答させていただきますが」ないし「タイミングが遅いとは思っておりますが」などというニュアンスで用いられており、すでに話が済んでいるはずの以前の申し出や案件などに対して再び言及したい場合に使用されています。
「今更ながら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「今更ながら」とは、「今頃になって申し上げるのは失礼かと存じますが」もしくは「時機が外れていることは重々分かってはおりますが」などという意味合いで使われている言い回しです。
ビジネス上で取引相手や得意先などに対して、その時点ですでに終わっている事案について触れたい場合や、一旦棚上げされた事柄などについて再度取り上げたい場合などに用いられている文言で、以前話が持ち上がった時とはこちら側の状況や事情などが変わってきた場合などに使用されています。
また、このフレーズを使う際には、今の時点になって言及することになった経緯や背景などについても伝えておくとよりスムーズに業務を進めていくことができるでしょう。
「今更ながら」を使った例文
・『先般お断りさせていただきました取り扱い商品の値下げにつきまして、調整をすることができましたので今更ながらご連絡させていただきます』
・『大変失礼いたしますが、今更ながら来週予定しておりました打ち合わせの日程を変更させていただきたく存じます』
「今更ながら」の類語や言い替え
・『今頃になって大変恐縮ではございますが』
・『もっと早い段階でお伝えしておくべきではございましたが』
・『時機が遅くなってしまい申し訳ございませんが』
まとめ
「今更ながら」とは、ビジネスシーンにおいて「すでに済んでしまっております事案につきまして申し上げます」などという意味合いで用いられている言い回しです。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどをきちんと理解しながら、場面や状況などに応じて上手に使いこなすようにしましょう。