「今般の状況に鑑み」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「今般の状況に鑑み」とは?
「今般の状況に鑑み」とは、ビジネスの場において「現在置かれている状況を踏まえて」または「現状について十分に考慮をすることで」などという意味合いで使われている文言です。
ビジネスを続けていく上では、取引相手や得意先などと自社の営業スタッフとの間でさまざまなな案件について対応したり、処理や処置などを行いながら推し進めていきますが、その流れの中で「この度考慮するべき事情において」ないし「現在進めている事業における過程において」などというニュアンスで使用されています。
「今般の状況に鑑み」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「今般の状況に鑑み」とは、「問題点が散見しておりますが」または「クリアすべき不具合などが見受けられますが」などという意味合いで用いられている表現です。
業務を進めていく上では、稀に計画どおりに進行できない場合や、予定外の事象などが発生してしまうこともありますが、関係各所に向けて「現在のところ予定は滞りなく進んでおりますが」ないし「ここで一旦、一区切りさせていただきますが」などというニュアンスで使われており、その時点で対策を打つ必要がある旨やそれまでの過程などについて検証をしたい場合などに使われている文言です。
「今般の状況に鑑み」を使った例文
・『弊社の新しい販売店舗における御社の取り扱い商品の追加に関しましては、今般の状況に鑑み、もうしばらく様子を見たいと思っております』
・『極端な円安傾向における輸入産業が迎えている難局につきましては、今般の状況に鑑み、浮上する兆しが見えない状況でございます』
「今般の状況に鑑み」の類語や言い替え
・『今回置かれている状況によりまして』
・『現在直面している事情を考慮して』
・『現状の問題点や不備などを洗い出すことで』
まとめ
「今般の状況に鑑み」とは、ビジネスシーンにおいて「現在迫っている状況に対して」あるいは「それまでの過程や経緯などを検証した上で」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどを十分理解しながら、その時の場面や状況などに合わせて上手に使いこなすようにしましょう。
