目上の人に求めるときの表現に、「仰ぐ機会」というものがあります。
尊敬の念がこもったこの表現の、適切な使い方と言い換えなどについて確かめてみてください。
「仰ぐ機会」とは?
尊敬する人物に指示や判断などを受けることを意味する「仰ぐ」を用い、相手の助力を求めるのに丁度よい時機について言う表現です。
「仰ぐ機会」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
将来に目上の人に対し、公私に渡って協力などをお願いする場面があるかも知れません。
それについてスピーチや手紙のなかで相手に伝える時に、「仰ぐ機会」を用いることになります。
相手に対して仰ぐことができるのは、指示、指導、教え、判断、協力、支援、援助、意見などについてです。
そしてスピーチなどの中では、未来に仰ぐ機会が出てくる可能性を伝えたり、お願いするための言葉も併せて伝える必要があるでしょう。
「仰ぐ機会」を使った例文
・『近い将来にご協力を仰ぐ機会も出てくると存じます』
・『ご指導を仰ぐ機会もあるかも知れませんが』
「仰ぐ機会」の類語や言い替え
「求める機会」とするならば、欲しいと望むことを表す「求める」によって、似た形になるでしょう。
「いただく機会」は、もらうの謙譲語である「頂く」を用いた相応しい形です。
「委ねる機会」は、相手に任せることを表す「委ねる」を使って似た意味になります。
「お願いする機会」は、望みが叶うように求めることを表す「お願い」を使った用法です。
また機会については、丁度よい頃を表す「時宜」や、その時の世の中の情勢を表す「時節」などに言い換えることもできます。
まとめ
自分が尊敬する人に何かをお願いする時機を表すのが、「仰ぐ機会」なのでした。
指示や判断など、仰ぐことができる言葉の種類は限られています。
使う場合は仰ぐ機会が出ることや、お願いの言葉も併せる必要があるでしょう。
言い換えるなら仰ぐの部分を、求める、いただくなどに変えてみるのが適切です。
