この記事ではビジネスシーンでよく使われるフレーズの「休業させていただきます」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「休業させていただきます」とは?
「休業させていただきます」における「休業」とは「業務を休むこと、営業しないこと」を意味する言葉です。
次の「させていただきます」は「させていただく」に丁寧語の「ます」が付けられた表現で、「させていただく」は「させてもらう」との意味の謙譲語です。
したがって、「休業させていただきます」は「業務を休ませてもらう」との意味の敬語表現となります。
「休業させていただきます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「休業させていただきます」とは、先に記したように「業務を休ませてもらう」との意味の敬語表現として使われていますが、「させていただく」を敬語として使えるのは相手の許可があり、かつそうすることで自分にメリットがある場合のみだとされています。
このフレーズでは、休業することは自分の会社、自分の店舗の都合であり、二番目の自分にメリットが得られると言う条件は満たしています。
しかし、一番目の相手の許可を得てという条件は、休業するのは相手の許可を得て行う訳ではないので、満たしていないと思われます。
しかし、この表現は広く使われており、間違いだと考える人は少ないでしょう。
ここでは「休業させていただく」に、相手の方の許可を得たいとの思いが込められているからだと思われます。
この「休業させていただきます」のフレーズは、通常土日が休日の会社では、わざわざ「土日は休業させていただきます」と、得意先に連絡することはありません。
また月曜日が定休日の店舗なら、本日は定休日と表示することはあっても、わざわざ「休業させていただきます」と張り紙等で知らせることもありません。
このフレーズは、例えばお盆休みや年末年始に連続して休業する際に、取引先や顧客に対して「年末年始は12月28日から1月4日まで、休業させていただきます」等と休業の連絡として使われるように、不定期の休業を知らせるフレーズとしてよく使われるものです。
「休業させていただきます」を使った例文
・『5月20日は、社員研修のために臨時休業させていただきます』
・『お盆休みのため、月13日から8月17日まで休業させていただきます』
・『年末年始は、全店一斉に休業させていただきます』
「休業させていただきます」の類語や言い換え
「休業」は「業務をお休み」と言い換えることが可能です。
したがって、「休業させていただきます」は「業務をお休みさせていただきます」と言い換えることが出来ます。
また「させていただきます」を「いたします」に換えて「休業いたします」とすることも出来、これも敬語表現となります。
まとめ
「休業させていただきます」は「業務を休ませてもらう」との意味の敬語表現となります。