ここでは「伺っております」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「伺っております」とは?
「伺っております」は、2つの意味で使うことができる表現です。
まず1つ目は、聞いていますという意味になり、「その件なら伺っております」のように用いる場合です。
何かについてもう聞いていると丁寧に伝えるために使っており、「○○様より伺っております」などとして、誰からそれを聞いたと用いることもできます。
もう1つは、そこには既に行ったという使い方で、「○○様のところでしたら、3日前に伺っております」のような用い方をした時がそちらになります。
この意味での使い方の場合、「伺いました」とした方が分かりやすいため、そのように用いることも多いです。
「伺っております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「伺っております」は、聞いていますという方の意味でよく見聞きします。
「伺う」という言葉が、何かを「聞く」、どこかに「行く」という2つの解釈ができるため、それを活用したこの「伺っております」も、聞いている、もう行ったといった意味で使われています。
ですが、後者として用いるには先のようにあまり向いていないので、主として「聞いています」を丁寧にした使い方になると考えていいでしょう。
その「伺う」が謙譲表現になるため、こちらも下から相手を立てることになり、ビジネスでは上司や他社などの対外的な相手に用いることがほとんどになります。
「伺っております」を使った例文
・『そのように伺っておりますが、お間違いないでしょうか』
・『そちらの件でしたら、先方より確かに伺っております』
「伺っております」の類語や言い替え
・『訪っております』
「伺っております」をどこかに行ったことがあるという意味の方で用いる場合、このようにも使うことができます。
ただし、発音は「うかがっております」ではなく、「おとなっております」となり、口語ではまず使われない文章専門の表現になります。
まとめ
「伺っております」は、主に聞いていますという意味で使われています。
それを丁寧にした謙譲表現で、どこかに行ったことがあるといった解釈でも用いることができますが、あまりそちらでは使われていないため、そちらはそうとも使えると覚えておく程度で構いません。