「何かと至らぬ点もあったと思いますが」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「何かと至らぬ点もあったと思いますが」とは?
このフレーズの「何かと」は、「何やかと」「あれやこれやと」「いろいろと」といった意です。
この語句は、一つの物事に限定しない気持ちを表わす副詞です。
「至らぬ点」の「至らぬ」は「思慮・分別などが行き届いていない」「未熟な」という意味です。
「至らぬ」は「到達する」「届く」といった意である「至る」の否定形で「到達しない、届かない」の意から能力や配慮が不足しているという表現になっています。
「点」は「特に注目すべき点」「ところ」の意です。
年賀状などの挨拶文やお詫びの場面で使われることが多い表現です。
このフレーズは、「何やかと能力や配慮が足りないところもあったと思いますが」という意になります。
「何かと至らぬ点もあったと思いますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、主に以下の3つの使い方があります。
まず1つ目は感謝・お礼の気持ちを伝える時があります。
2つ目はお詫び・謝罪の言葉を述べる時です。
そして3つ目は挨拶の言葉を伝える時です。
感謝・お礼としては、退職時の挨拶や相手の助力に対して使用します。
お詫び・謝罪のために使用するとしたら、クレーム対応時や不手際があって謝罪会見を開いた問いなどで使います。
挨拶で使用するとしたら、転勤・異動時などをした時の移動先での新任挨拶で使用するのに適しています。
「何かと至らぬ点もあったと思いますが」を使った例文
・『プレゼンに何かと至らぬ点もあったかと思いますが、ご指摘いただければ幸いです』
・『プロジェクトの進行に何かと至らぬ点もあったと思いますが、今後改善いたします』
・『報告書に何かと至らぬ点もあったと思いますが、ご確認いただけますと幸いです』
「何かと至らぬ点もあったと思いますが」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『ふつつか者ではございますが』
・『若輩者ではございますが』
・『未熟者ではございますが』
・『未熟な点も多いですが』
・『青二才ですが』
・『浅学非才のみですが』
・『右も左も分かりませんが』
まとめ
このフレーズによる表現は、事前に自分の過失の可能性を言及しするものです。
ただし、可能性は仮定条件が前提ですので、仮定条件を明確に伝えて相手が誤解したり、悪印象を持ったりしないように気を付けてください。