相手に話がまったく通じない状況などに使われるのが、「何度も申し上げますが」との表現です。
これは気をつけて使わないと、印象が悪くなる場合があります。
正しい使い方、言い替えなどを確かめてみてください。
「何度も申し上げますが」とは?
相手に対し同様の内容の話を、複数回に渡り説明していることを表します。
再び同じ内容を言うと、前もって告げる目的で使う表現です。
「何度も申し上げますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
会議や電話などで、相手に内容を告げてもなかなか伝わらない状況があります。
また説明やお願いのため、同じ内容を繰り返すこともあるでしょう。
そんな場面で「何度も申し上げますが」を使うことができます。
これは「何度も言いますが」と愛想無く言うよりずっと丁寧です。
これにより不本意ながら、同じ内容を繰り返すことを前もって告げられるでしょう。
この表現の後に、伝えるべき内容を適切に続けることが重要です。
ただし何度も相手に同じ話を繰り返すことは、やむを得ないとは言え、繰り返す度にくどい印象になるのは否定できません。
しかも高圧的な印象まで、与えかねないことに注意してください。
何度もこれを繰り返すのではなく、時には柔らかな表現の表現に言い換えることも考えてみましょう。
「何度も申し上げますが」を使った例文
・『何度も申し上げますが、私個人では対応致しかねます』
・『恐れながら何度も申し上げますが、今週中の対応をお願いいたします』
「何度も申し上げますが」の類語や言い替え
「繰り返しになりますが」は、同様の話を何度も言うことを表しています。
「重ねてお伝えしますが」としても、何度も同じことを述べる際の表現です。
「再三にわたり申し上げますが」は、同じことを何度も言うことを、丁寧に伝える形となります。
「何度も申し上げて恐縮ですが」は、同じ話を繰り返し述べて申し訳ないという気持ちを込めた表現です。
「繰り返してすみませんが」としても、同じことを繰り返し言うことに、お詫びの気持ちを表すことができます。
まとめ
相手に同じ話を繰り返し説明するにあたって、「何度も申し上げますが」を使うことができるでしょう。
これは丁寧であるとは言っても、繰り返すたび悪い印象を与えてしまうことがあります。
その場合の対処法として、別の表現も交えて行くのが適切です。