自分の意見を述べる時には「個人的には」という表現が使われます。
これは敬語の話し言葉の中でも使われますが、公式の場面では気をつけたいところもある言葉です。
どんな用法がされて、何に気をつけるべきなのかなど確かめてみましょう。
「個人的には」とは?
公式的なものと異なり、自分自身として物事に対し判断をしたり、見解を述べる時などに使われる表現です。
「個人的には」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
会議やレポートなどでは、度々一個人としての意見を述べることがあります。
その時に「個人的には」を用いることで、公式的な意見や他の人と違っていることを明確に区別できるでしょう。
「私としては」と言うより、私的な印象を消して堅い印象にする効果もあります。
これを用いる時には、個人的にはどうするか、どう思うかを述べることが必要です。
また何に対しての個人的な判断や意見であるかを、明らかとしたほうが分かりやすくなります。
ただしこれはあくまでも私的なことを述べる時の表現であるため、公式的な意見や決定に結びつく話をする場合は、使うことは避ける必要があることには気をつけてください。
「個人的には」を使った例文
・『今回の問題につきましては、個人的には大袈裟にする案件ではないと考えています』
・『色々と意見が出ていますが、個人的には慎重に対処したいと思っています』
「個人的には」の類語や言い替え
「個人的な考えとしては」は、自分の考えがどのようなものかを伝えるための表現です。
「私見としては」は、自分の意見を述べるとの意味になります。
「私的(わたくしてき)には」は、個人的にはと全く同じ意味になる表現ですが、かなり礼儀正しい印象です。
「一意見としては」は、自分については絡めず、一つの意見として述べる時に使われます。
「率直に言えば」は、包み隠さずに素直な意見を述べるという意味です。
また自分の意見をへりくだって述べるなら、「愚考ですが」「愚見ですが」と言うこともできます。
まとめ
自分の意見や判断を述べる時に使われるのが、「個人的には」という表現です。
公式や他者の見解との違いを、明らかとするにも好都合でしょう。
言い替える言葉は「私見としては」など多々あるので、その場に相応しいものを考えてみてください。