「僭越ながらご忠告申しあげる次第です」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「僭越ながらご忠告申しあげる次第です」とは?
「僭越ながらご忠告申しあげる次第です」とは、ビジネスシーンにおいて「失礼とは存じておりますがお伝えさせていただきます」または「大変恐縮ではございますがご指摘させていただきたいと思っております」などという意味合いで使われている表現です。
元々は違う会社や組織などと協力し合いながら進めていく必要があるプロジェクトや職務などにおいては、関係者間で密に連携を取ったり、数多くの話し合いなどを実施していかなければなりませんが、それらのコミュニケーションの中で取引相手や得意先、ないし自分が所属している企業の上役などに対して「お言葉ではございますが、気づいた点につきまして申し上げたいと存じます」などというニュアンスで使用されています。
「僭越ながらご忠告申しあげる次第です」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「僭越ながらご忠告申しあげる次第です」とは、「出過ぎていることは承知でございますがお知らせいたします」または「大変失礼とは存じておりますが言わせていただきたいことがございます」などという意味合いで使われている表現です。
複数の会社が係わっている大きな事業や多くの人員が参加する必要がある作業などにおいては、関係各所でそれぞれの持ち場を担当しながら執り行っていきますが、業務の進行中に不具合や不備などが発見されたり、手直しが必要な箇所が発覚してしまった場合などには速やかに他のメンバーに周知したり、同じ内容について共有しておく必要がありますので、そのような場合には上記のフレーズを用いて控えめに良くない状況などについて相手に伝えることができます。
「僭越ながらご忠告申しあげる次第です」を使った例文
・『先日御社がオープンしたばかりの新しい販売店につきまして、僭越ながらご忠告申しあげる次第です』
・『現在進めております共同プロジェクトにおける問題点や欠陥などにつきましては、僭越ながらご忠告申しあげる次第です』
「僭越ながらご忠告申しあげる次第です」の類語や言い替え
・『身の程をわきまえずに失礼いたしますが』
・『力不足であることは承知でございますが』
・『出すぎたお言葉とは存じておりますが』
まとめ
「僭越ながらご忠告申しあげる次第です」とは、ビジネスの場において「大変恐れ入りますが、さらなる調整が必要だと思われる箇所につきましてお知らせいたします」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどをきちんと理解しながら、その時の場面や状況などに合わせてそつのないように使いこなしましょう。