この記事では、「先日ご相談させていただきました」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「先日ご相談させていただきました」とは?
「先日ご相談させていただきました」は、数日前に、相手に聞いてもらいたいことがあり、時間を取ってもらったことを表す丁寧な表現です。
「先日+ご相談+させて+いただきました」で成り立っている語で、「先日」は「少し前の日」という意味、「ご相談」の「ご」は美化語の接頭辞で省略可能、「相談」は「問題の解決のために話し合うこと」という意味、「させて」は動詞「する」の使役形「させる」の連用形「させ」+接続助詞「て」、「いただき」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の連用形、「ました」は丁寧語「ます」の過去形、全体で「先日話し合わさせてもらった」の敬語表現になります。
「先日ご相談させていただきました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「先日ご相談させていただきました」は、相手に既存よりよい商品・サービスを紹介して乗り換えて欲しい時や、自分では解決が困難なことがあり、相手に話して助言して欲しい時などに使われます。
「させていただく」は過剰敬語で「相手の許可が必要な場合」「自分にメリットがある場合」にのみ使えます。
ただし、慣習的に非常にへりくだった表現として使われることもあり、必ずしも間違いとは言えません。
この場合は相談するのに相手の許可が必要ですので、使っても問題ありませんが、回りくどいと思う人もいるため、言い換え表現を覚えておくと良いでしょう。
「先日ご相談させていただきました」を使った例文
「先日ご相談させていただきました」を使った例文は以下の通りです。
『先日ご相談させていただきました件について、無事解決いたしましたのでお知らせいたします』
ある問題を抱えていた人が、数日前に相手に相談して助言してもらった通りにしたところ、無事解決したと報告する時に使われます。
『先日ご相談させていただきました件について、ご検討の余地はございますか』
自社の商品・サービスでよりよいものを勧めて、相手が乗り替えてくれるのを期待している時に使われます。
「先日ご相談させていただきました」の類語や言い替え
「先日ご相談させていただきました」の類語や言い替えは以下の通りです。
『先日相談いたしました』
「いたしました」は、動詞「する」の謙譲語「いたす」の連用形「いたし」に、丁寧語「ます」の過去形「ました」が付いた語です。
「させていただく」を使わない表現です。
『先日お話をうかがいました』
「うかがう」は「聞く・尋ねる・問う・訪問する」の謙譲語、「お話をうかがう」で「話を聞くこと」、つまり「相談すること」になります。
『先日ご意見をうかがいました』
「ご意見」の「ご」は美化語の接頭辞、「意見」は「ある問題に対する主張・考え」という意味で、相談して助言を受けたことを表しています。
まとめ
今回は「先日ご相談させていただきました」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。