ビジネスシーンでは感謝はもちろん、喜びを表現するフレーズも数多く存在しています。
今回はそのような場合に用いる「光栄至極に存じます」というフレーズについて解説してみたいと思います。
「光栄至極に存じます」とは?
まずは「光栄」の意味からですが、「とても高い評価を受けて嬉しい気持ち」を意味します。
一方「至極」は「しごく」と読み、「レベルがもっとも高い」という意味であり、表現の中で使われる場合は「大変」や「とても」の意味で使用されます。
最後の「存じます」は、「思う」の謙譲表現「存じる」の連用形「存じ」に丁寧表現の助動詞「ます」が付いた形であるため、フレーズ全体としては「とても高い評価を受けて大変嬉しく思います」という意味合いの強めの謙譲表現となります。
「光栄至極に存じます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
何らかの賞を受けたり、公の場で褒められたりした場合に使用する表現です。
基本的には、受賞スピーチのような口頭での使用というより、受賞に関する感謝の文章の中で使用される傾向があります。
例えば、営業売上で優秀者として表彰された場合、「このような表彰を受けて、光栄至極に存じます」のように用います。
ただ、文章表現としてもかなり堅苦しい表現であるため、使用は相当限定された場面と言えるでしょう。
「光栄至極に存じます」を使った例文
・『今回の受賞については、光栄至極に存じます』
・『このような評価をいただき、光栄至極に存じます』
「光栄至極に存じます」の類語による言い替え
「光栄」については、ほぼ同じ意味の「名誉」「めいよ」や「栄誉」「えいよ」で言い替えられます。
「至極」については、既出の「大変」や「とても」で代用出来ますが、「この上なく」を用いても良いでしょう。
「存じます」については、シンプルに「思います」や「感じます」で代用しても構いません。
以上のことから、「名誉なことだと大変思います」や「栄誉なことだとこの上なく感じます」などが言い替え表現として挙げられます。
まとめ
「光栄至極に存じます」とは、「高い評価を受けて大変嬉しく思います」という意味の、強めの謙譲表現です。
限定されたかなりフォーマルな場面で、しかも基本的に文章中での使用が考えられます。