「公私共々」は良好な人間を築きたい相手に対して用いられるビジネス表現です。
社交辞令として使われることも多いのですが、ビジネス用語の「公私共々」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「公私共々」とは?
「公私共々」とは、「仕事だけでなく私生活でも」という意味で使われているビジネス表現です。
公のことと私事の両方を指します。
一般的には親しく付き合いたいビジネスの関係者に対してよりお近づきになるために「仕事だけでなく私生活でのお付き合いもよろしくお願いします」という気持ちを込めて使います。
仕事上どんなに親しくてもそれは上辺だけの付き合いであり本当の意味での交流とは言えません。
相手との距離を縮めより親密な関係を築くためプライベートな面でも交流したい時に「公私共々」という言葉で挨拶して気持ちを伝えます。
「公私共々」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「公私共々」は日本のビジネスシーンだと社交辞令として使われることが多く、実際に生活にまで踏み込んだ交流に発展するのは多くありません。
注意が必要なのは外国人に対してです。
日本では仕事とプライベートは別物という考え方が根強いのですが、ビジネスライクなイメージが強い欧米の方が仕事だけでなくプライベートに付き合うケースは多く、仕事関係から家族ぐるみの付き合いになるケースもよくあります。
「公私共々」が社交辞令に終わらず実際の付き合いに発展する可能性は高いので覚悟しておきましょう。
「公私共々」を使った例文
・『公私共々よろしくお願いします』
・『公私共々お世話になりました』
・『公私共々ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません』
「公私共々」の類語や言いかえ
「公私にわたり」や「公私の別なく」なども広く使われています。
「公私ひっくるめて」や「仕事でもプライベートでも」だとかなりくだけた雰囲気になります。
「公私混同」は非難の意味が込められているので気を付けてください。
まとめ
「公私共々」は挨拶文やお礼状などでよく使われる表現です。
ビジネスでは一般常識レベルの言葉なので覚えておきましょう。