「具体的には」とはどのような意味を持つビジネス表現なのでしょうか。
今回は、「具体的には」の意味とビジネスでの使い方について解説します。
「具体的には」とは?
「具体的には」とは、「物事を具体的に説明したり具体例を出したりする時に使う前置きの言葉」です。
物事をはっきりわかりやすく説明する時や誰にでも理解しやすい形で示す時に使います。
「具体的」というのは明確ではっきりした実体を伴う物事に対して用いられる表現で、曖昧であやふやな部分を含む「抽象的」の反対語に当たります。
説明だけでは伝わらない話に実例を持ち出したりサンプルを使って示して見せたりなど、具体性を伴う表現の前に使う言い方です。
「具体的には」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「具体的には」という言葉の後には必ず具体性を伴う内容が続かなくてはいけません。
分かりやすいサンプルや伝わりやすい言い換えなど具体性を伴う内容の前置きとして使われる言葉なので「具体的には」と言っておきながら分かりにくい説明が続いたりあやふやな内容に終始したりするのは不適切な使い方です。
実際のビジネスシーンでは「具体的には」と言っておきながらちっとも具体的ではない話を続ける人が少なくありません。
相手が理解しやすい実例や実体を持ち出せないのであれば「具体的には」という表現が逆に混乱を招いてしまいます。
「具体的には」を使った例文
・『具体的にはどういったケースが想定されるのでしょうか』
・『大人数での旅行、具体的には家族旅行や卒業旅行などを想定したプランです』
「具体的には」の類語や言い替え
相手が理解しやすい内容を話すという意味では「わかりやすく言うと」という表現に言い換えられます。
「はっきり言うと」という言い方もありますが、この言い方だと「余計な気遣いを省いて」というニュアンスが加わります。
分かりやすい形を例示するという意味では「例えば」も類似語の1つです。
まとめ
「具体的には」はビジネス表現としてだけではなく日常会話でも使われています。
よく使う表現なので正しい意味と使い方を理解しておきましょう。