アクシデントは予期せず発生します。
当然ビジネスも影響を受けるケースがあり、「列車事故により」というフレーズはそのような場合に用いられることがあります。
今回はこのフレーズについて解説いたします。
「列車事故により」とは?
「列車事故」とは文字通り「列車の事故」です。
「〜により」の「に」は格助詞の「に」で、この場合は原因や理由を表します。
「より」は漢字を使うと「因り」もしくは「依り」と書き、「そういう訳で」という意味を表します。
「〜により」は全体として、「〜が原因で」や「〜が理由で」という意味になり、「〜によって」をフォーマルな表現にしたものです。
つまり「列車事故により」は「列車事故が理由で」や「列車事故を原因として」という意味になります。
「列車事故により」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
例えば、日帰り出張に出かけたものの、列車事故で行けなくなった場合が、使用例として考えられます。
「列車事故により、先の区間が運休となったため、申し訳ありませんが、そちらに行くことができなくなりました」
などと用います。
また、発送した荷物の到着が列車事故の影響で遅れそうな場合にも、「列車事故により、鉄道貨物に遅れが出ているようですので、発送した荷物の到着が遅れることが予想されます。
この点につきまして事前にお詫びしておきます」と使うこともあり得るでしょう。
直接の原因は列車事故であり、「自分の責任」ではありませんが、相手に迷惑がかかる場合には、自分でも一応謝罪することが必要なことに注意しましょう。
「列車事故により」を使った例文
それでは、他に考えられる例文を挙げてみましょう。
・『列車事故により、ダイヤに乱れが生じた』
・『列車事故により、本日中の帰社が難しくなってしまいました』
「列車事故により」の類語による言いかえ
「列車事故」は「鉄道事故」と言いかえられます。
「により」は既出の「によって」で代用できますし、「〜が原因で」といった言いかえもできるでしょう。
これらを踏まえると、「鉄道事故によって」や「鉄道事故が原因で」という言いかえが成立します。
まとめ
「列車事故により」とは、「列車事故によって」の改まった表現で、「列車事故が原因で」という意味のフレーズです。
直接の原因は自分の側にはないものの、列車事故で相手に迷惑がかかる場合には、自分でも謝罪しておく方が無難と言えます。