「初めてですので」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「初めてですので」とは?
この言い回しは何かを初めて経験する場合に用います。
「初めて」は「今までに経験していない事が起こるさま」「今までに一度もなかったことをするときに起こるさま」の意です。
「はじめて」には他の表記に「始めて」がありますが、「初めて」が副詞なのに対して「始めて」は動詞で「継続的な事を新たに行なうとき」の意です。
「ですので」は前で述べた事を受けてそれを理由に順当に起こる内容を導くことを意味します。
例えば、前で述べた事柄を「今日は日差しが強い」、順当に起こる内容を「熱中症に気を付ける」とすると、「今日は日差しが強いようですので、熱中症にお気を付けください」といった使い方になります。
「ですので」は「だから」という意で前の文と後ろの文とを順接でつなぐ「つなぎ言葉」です。
「初めてですので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この言い回しの「ですので」は2つの文を順接でつなぐ「つなぎ言葉」です。
この「ですので」を使用するに当たっては以下の注意事項を守ってください。
一つ目は「ですので」を文頭で使用しないでください。
これは「ですので」の元の言葉である「なので」が付属語のためだからです。
必ず文中で用いてください。
なお「ですから」は接続詞のため、文頭にも使えます。
二つ目は接続詞の「だから」と混同しないでください。
「だから」は「それ故」という意の接続詞で、「ですので」とは全く異なる言葉です。
三つ目は「ですので」を使う文体は「です・ます」体に統一してください。
四つ目は「ですので」は話し言葉ですので、書き言葉として使用しないでください。
「初めてですので」の正しい敬語表現
この言い回しは敬語として使用しても問題ありません。
「ですので」は「なので」の丁寧な 表現で、尊敬語や謙譲語ではなく丁寧語に当たります。
「初めてですので」を使った例文
このフレーズを使った例文をご紹介します。
・『これより先は立ち入り禁止ですので、お引き返しください』
・『本日は休館ですので、またの機会にお越しください』
「初めてですので」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『初めてですから』
・『初めてなので』
・『初めての経験なので』
「初めてですので」と「初めてですから」はほぼ同じ意味合いで使用できます。
ただし、「ですので」は状況を強調する場合に用い、「ですから」は強い断定を示す場合に用いるため、「ですので」の方が柔らかい表現となります。
まとめ
「初めてですので」という言い回しは誰もが使える便利な言葉です。
このフレーズはベテランになるほど使うことを躊躇しがちですが、思い切って使ってみましょう。