どのような場面で使うべきか、迷ってしまう時候の挨拶文もあるものです。
「初蝉の候」の意味と正しい使い方、例文や類語を調べていきましょう。
大人の教養に役立ててください。
「初蝉の候」とは?
この場合の「初蝉」は「はつぜみ」と読みます。
初めてのセミと表現できるように、その年になって初めて耳にするセミの鳴き声をあらわしています。
候は時候の挨拶で使われる表現です。
そのため「初蝉の候」で「いつの間にか、セミが鳴く明るい夏になりました」と解釈できます。
夏の入り口をあらわす、爽やかな挨拶文で使われています。
「初蝉の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
7月の挨拶文でよく用いられているのが「初蝉の候」という言い方です。
地域によっても異なりますが一般的にセミが鳴き始めるのが7月半ばくらいです。
「初蝉の候」はその年の初めてのセミをあらわすので、オフィスの近くあるいは公園でセミの鳴き声を耳にした頃に用いていくと良いでしょう。
夏のビッグバーゲンのお知らせ文、新商品のPR文をつくる時に取り入れていきましょう。
「初蝉の候」を使った例文
・『拝啓 初蝉の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます』
・『拝啓 初蝉の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます』
「初蝉の候」の類語や言い替え
似ている言い方に「蝉しぐれ」あるいは「蝉時雨」があります。
時雨はにわか雨のことをいいます。
突然ゲリラ豪雨が襲ってくるように、多くのセミたちが一斉に鳴き始めることをいいます。
「蝉しぐれが聞こえる今日この頃」と手紙の書き出しに使われています。
8月の季語として使われることが多いので覚えておきましょう。
言い替えに「盛夏の候」や「海開きがはじまり」そして「近隣の小中学校が夏休みにはいり」等があります。
まとめ
初蝉の候について、解説しました。
色々なビジネス敬語を知っていると、落ちついて社外文書の作成ができます。
言葉の奥ゆきを広げて、教養を磨いていきましょう。