ここでは「割愛しております」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「割愛しております」とは?
「割愛しております」は、何かを省略していますと伝えるための表現です。
本来は省略するべきではないものの、仕方なくそうすることになったといったニュアンスが込められており、「それについては割愛しております」と使った場合、本来それと表現したものについても述べたかったものの、何かの都合からそうしたとのだと解釈してください。
口語、文章のどちらでも使われる表現で、その理由を一緒に添えて用いることも多く、「改めてになりますので、○○についての説明は割愛しております」のようにすると、以前に同じような説明をしたことがあるため、今回はその説明は省いていると言っています。
そして、本来はその説明もするべきだがといった意味が込められているのは前述の通りで、そこまで汲み取ってもらいたいと思って使う表現です。
「割愛しております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「割愛しております」は、その意味となる「省略しております」としても大きく変わる訳ではありません。
よって、そちらで使われることも多いですが、「割愛」に先のような本来は略すべきではなかったという意味があることから、ほとんど同じことを表す表現でもビジネスシーン向きです。
少し崩して「割愛しました」、「割愛します」としても意味は一緒ですが、それらではいかにもカジュアルでビジネスシーンにはあまり向いていません。
逆に、もう少し丁寧にして「割愛させていただきます」や「割愛させていただきました」とすると、誰に対して使っても失礼になることはなく、ビジネスではそのような形で使われていることが多くなっています。
「割愛しております」を使った例文
・『○○につきましてはスペースの都合から割愛しております』
・『△△と同様の説明になりますので、こちらでは割愛しております』
「割愛しております」の類語や言い替え
・『省かせていただきます』
特にこれといったニュアンスを含まず、単に省略すると伝えるための表現です。
そのため、ビジネスシーンには向いておらず、親しい間柄や仲のいい同僚などの間で使われることが多く、この表現を使うなら、「割愛しました」の方がまだビジネス向きです。
まとめ
「割愛しております」は、本来はそうしたくないものの、都合により省略したと伝えるために使われます。
その都合や理由と一緒に使うことが多いですが、そちらをつけずに用いることもでき、丁寧にした「割愛させていただきます」という形でビジネスでもよく見聞きします。