「厳選なる審査の結果」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「厳選なる審査の結果」とは? ビジネス用語

「厳選なる審査の結果」とは?

ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。

「厳選なる審査の結果」とは?

最初に注意すべき点は「厳選なる審査の結果」という言い回しは誤っていることです。

正しくは「厳正な審査の結果」と表現します。

「厳正」「厳選」の違いですが、「厳正」「規準を厳格に守って公正に行なうこと」の意で、「厳選」「厳しい基準で選び出すこと」の意です。

ここで問題なのは「厳選なる審査」という表現になります。

「厳選」自体に厳しい基準で選び出すことの意があり、詳しく調べて適否、優劣、等級などを決める意の「審査」と意味がかぶっていることです。

つまり「厳選なる審査の結果」「厳選の結果」となります。

よって、このフレーズは「厳正な審査の結果」とするのが正しい表記であり、意味は「厳しい選考規準で選び抜いた最終的な状態のこと」です。


「厳正な審査の結果」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

このフレーズは主に採用・不採用を伝える時に使用します。

例えば就職試験を受けた場合、選ばれる人は限られた人材のみです。

そして特に配慮が必要なのは落ちた人への合否通知の方法です。

一方的に「不合格」とだけ伝えると相手を傷つける恐れがあります。

また、その企業に対する不必要な反感や不信感、嫌悪感を生む恐れもあります。

落ちたことを伝える前に、「よくよく考え協議した結果、非常に残念ですが申し訳ございません」といった意味や気持ちを込めて、このフレーズを使用し、かつこのフレーズの後に「今回は採用を見合わせていただきます」といった内容の言葉を続けます。

これにより、審査における公明正大さを表わすと同時に、相手に対して配慮しつつ落ちた結果をきちんと伝えるという行為を確実に行うことになります。

なお、このフレーズは公平性を保つ上でも、落ちた人だけでなく、合否連絡を送る人全員に使います。


「厳正な審査の結果」を使った例文

・『厳正な審査の結果、貴殿を採用することに決定いたしました』
・『厳正な審査の結果、貴殿の採用を見合わせていただきます』

「厳正な審査の結果」の返答や返信

合否連絡が手紙であった場合は基本、返信はしません。

不合格だと結果に不満があるかもしれませんが、その理由などの問い合わせはしません。

電話連絡の場合は、受験させてもらったお礼や結果連絡のお礼を述べましょう。

受かった人は選んでくれたお礼も述べます。

ただし、電話でも落ちたことに対する問い合わせはしません。

まとめ

不合格の連絡は誰にとっても嫌な役目ではありますが、連絡しなければなりません。

このフレーズを使うことによって、お互い結果に対する拠り所とできます。

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