社会人になったら、キャリア相応の敬語は使いこなしたいもの。
「合わせて」の適切な使い方を見ていきましょう。
「合わせて」とは?
「合わせる」とは、ひとつに重ねることをいいます。
またつり合いを考えて、実施することも指します。
つなぎ合わせること、組み合わせること、バランスを考えることを指しています。
「合わせて」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「合わせて」は「あわせて」と読みます。
会話文ではあまり使わない日本語なので、いざ使うとなると自信を失ってしまうものです。
2つ以上混在しているものが、ひとつになる時に使うので、色々な注文を受けた時に「お会計は合わせて〜円です」と使います。
また「お部屋の雰囲気に合わせて、こちらのソファを選びました」など、均一の取れた状況をあらわしたい時に用いられています。
一方で同じ「あわせて」と読む「併せて」や「会わせて」は、それぞれ別の意味があるので誤用もされやすい言葉。
「併せて」は同時をあらわし「会わせて」は人と人が対面で向き合うことを指します。
打ち間違えに気を付けながら、使用しておきましょう。
「合わせて」を使った例文
・『本日のお会計は、合わせて5万円となります』
・『スケジュールに合わせて、早朝に出発いたします』
「合わせて」の類語や言い替え
同じような表現に「力を合わせて」があります。
大勢の人たちが協力することを示しています。
結束して何かに立ち向かうことを表現しているので、みんなの士気を上げたい時に活用できます。
「ピンチの時こそ、チャンスの時。
チーム一同力を合わせて、この難局を乗り切りましょう」と使います。
このほか言い替えの表現として「組み合わせて」や「合計で」そして「足並みを揃えて」「矛盾のないように」「整合性が取れるように」が挙げられます。
「足並みを揃える」は、方向性が揃うことをいいます。
また「整合性が取れるように」とは、企画書や資料におかしな点がないように、数値を細かく見ることをいいます。
状況に合わせて、他の表現を選んでいきましょう。
まとめ
「合わせて」の使い方を見てきました。
場面によって、色々な訳し方ができる日本語です。
「併せて」との誤用に気を付けて、適切に用いていきましょう。