ビジネスシーンでは、かしこまった表現や古めかしい表現がよく使用されます。
「吉報に際して」もその一例であり、これより解説いたします。
「吉報に際して」とは?
「吉報」は「きっぽう」と読みます。
端的に言えば「良い知らせ」という意味の言葉で、自分や身内にとって好ましい情報や連絡のことであり、具体的には「採用通知」や「合格通知連絡」などが挙げられるでしょう。
一方で、「際して」についてですが、こちらは「〜の場合」や「〜の事態にあたって」という意味があります。
よって、「吉報に際して」とは、直訳すると「良い知らせの事態にあたって」となり、わかりやすいように言い替えるならば「良い知らせを聞いて」や「良い知らせを受け取り」という内容になるのです。
「吉報に際して」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「良い知らせを受け取って」という内容をかしこまった形にした表現であり、それを踏まえて、どのような状態なのか、どのようにするのかを、このフレーズの後で伝える意図があります。
具体的には、「吉報に際して、心から祝福いたします」のような形があり得るでしょう。
「吉報に際して」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。
・『吉報に際して、これほど嬉しいことはなかなかありません』
・『吉報に際して、皆で喜んでおります』
「吉報に際して」の言い替え
「吉報を聞いて」という意味合いの表現で言い替えます。
・「良い報告を受けて」
こちらの「受けて」は「受け取る」という意味合いです。
・「吉報を聞いて」
こちらはストレートに「聞く」を用いていますが、「吉報を聞き」でも同じです。
・「良い知らせが届き」
こちらは「聞いて」や「受けて」と同じ意味で「届き」を用いています。
まとめ
「吉報に際して」とは、「良い情報や連絡を受けた」ことを意味しており、その後で「どういう状態なのか」、あるいは「どう振る舞うのか」という内容が続きます。