ここでは「土用過ぎ」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「土用過ぎ」とは?
「土用過ぎ」という表現を説明する前に、まず「土用」という言葉から解説します。
この「土用」とは、暦の「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」のそれぞれを迎える18日前から前日までのことです。
「立春」であれば、例年2月4日頃になるため、1月17日〜2月3日頃を指しており、これが過ぎると「立春」になります。
よって、春の「土用過ぎ」は「立春」以降という意味になりますが、この表現としては「立秋」以降のことと使われるのが通例になっており、春や夏、冬の「土用」に対しては用いないので注意してください。
「土用過ぎ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「土用過ぎ」は、前述のように、秋の土用になる「立秋」(8月8日頃)以降のことと使われています。
「土用過ぎだというのにまだ暑さが残る中〜」などと用いられており、暦の上では秋となる「立秋」を過ぎてもまだ暑い最中、といった意味になります。
「それについては土用過ぎに予定します」のように、「立秋」を過ぎてから、と伝えたい時に使われることも多く、少し風流にそれ以降だということを表現していると考えてください。
よって、ビジネスシーンにはあまり向かず、個人的な手紙のやりとりなどでよく用いられています。
「土用過ぎ」を使った例文
・『もう土用過ぎですが、毎日真夏の暑さが続いています』
・『それについては土用過ぎに対応を考えており、具体的にはお盆休み明けになります』
「土用過ぎ」の類語や言い替え
・『立秋を過ぎても』
「立秋」を過ぎてからを「土用過ぎ」と表現すると説明しましたが、そういった時期なのに、と使う場合に「暦の上では秋となる立秋を過ぎてもまだ暑い毎日が続いていますが、お元気でしょうか」のような用い方ができます。
「土用過ぎ」の方が風流感がありますが、こちらの方が一般的だと言える表現のため、ビジネスでも個人的な付き合いのある相手に使われることがあります。
まとめ
「土用過ぎ」は、秋の土用になる「立秋」より18日前以降、つまりは「立秋」になった後という意味で用います。
その時期をわざわざこのように使うのは、それを風流に表現するためで、ビジネスよりプライベート向けになっています。