この記事では、「変更していただきたく存じます」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「変更していただきたく存じます」とは?
「変更していただきたく存じます」は、提示された事柄や文章を変えて欲しいとお願いする丁寧な表現です。
「変更+して+いただきたく+存じます」で成り立っている語で、「変更」は「決められた物事などを変えること」という意味、「して」は動詞「する」の連用形「し」に、接続助詞「て」が付いた語、「いただきたく」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の連用形に、希望の助動詞「たい」の連用形、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語、全体で「決められたものごとを変えてもらいたいと思う」の敬語表現です。
「変更していただきたく存じます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「変更していただきたく存じます」は、一度決まった計画や日程を変えて欲しい時や、誤りを訂正して欲しい時などに使われます。
相手に手間を取らせることですので、「お手数ですが」などのクッション言葉を伴って使いましょう。
「変更していただきたく存じます」の正しい敬語表現
「変更していただきたく存じます」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『ご変更いただきたく存じます』
「お・ご〜いただく」で一つの敬語表現になります。
「変更して」と命令的なニュアンスがないので、目上の人や社外の人に使えます。
「変更していただきたく存じます」を使った例文
「変更していただきたく存じます」を使った例文は以下の通りです。
『大変お手数ですが、打ち合わせのお時間を変更していただきたく存じます』
一度決まっていた打ち合わせの時間が、都合が悪くなり、変えて欲しいとお願いすることを表しています。
『大変恐縮ですが、説明文の内容を一部変更していただきたく存じます』
相手に下書きを提示して確認してもらった時に、内容に誤りがあったり、表現を変えて欲しいことを表しています。
「変更していただきたく存じます」の類語や言い替え
「変更していただきたく存じます」の類語や言い替えは以下の通りです。
『調整していただきたく存じます』
「調整」は「ある基準に合わせ整えること」から転じて「関係者間の折り合いをつけること」という意味で、日程などをやりくりして欲しい時に使われます。
『修正していただきたく存じます』
「修正」は「不十分・不適当と思われるところを改め直すこと」という意味で、明らかに誤りがある時に使われます。
まとめ
今回は「変更していただきたく存じます」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。