この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「変更はございません」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「変更はございません」とは?
「変更はございません」のフレーズにおける「変更」は、言うまでもなく「決められた物事などを変えること」を意味する言葉です。
そして「ございません」は「無い」の丁寧な表現の「ありません」を、さらに丁重にした表現です。
「ある」の丁重語の「ござる」に丁寧語の「ます」の否定形である「ません」が付けられた表現だとも言えます。
したがって、「変更はございません」は「変更は無い」の敬語表現となります。
この「ございません」を漢字表記にすると「御座いません」となります。
「御座」や「御座らない」との言葉は、室町時代に生まれた古い言葉で、それが江戸時代に「ございます」や「ございません」という言い方に変化したとされています。
こうした言葉は「江戸言葉」と呼ばれています。
「ございます」や「ございません」との表現が、何となく古風に感じられるのは、こうした起源によるものと言えます。
「変更はございません」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「変更はございません」は、非常に丁重な表現で、敬語表現です。
したがって、取引先の方や上司等の目上の人に、「変更は無い」との意味で使われるフレーズです。
ビジネスにおいては目上の人に対して、口頭では「変更ありません」と「変更ございません」のいずれもが使われますが、メールでは、主に改まった敬語表現の「変更ございません」の方が、よく使われます。
この「変更ございません」は、ビジネスシーンでは資料内容や日程やメンバー等、色々な事柄に対して「変更は無い」との意味で使われます。
「変更はございません」を使った例文
・『先日配布しました資料から変更はございません』
・『今月の各種定例会議の日程は、先月ご案内の予定から変更はございません』
・『商品の細部は企画時から少し変わっていますが、コンセプトは変更ございません』
「変更はございません」の類語や言い換え
「変更」の類語としては「改変」や「修正」や「変化」や「手直し」が挙げられます。
したがって「変更はございません」のフレーズは、「改変はございません」や「修正はございません」や「変化はございません」や「手直しはございません」と言い換えることが出来ます。
また、少し敬意は低くなりますが、先にも記した通り「変更はありません」と言い換えることも可能です。
まとめ
「変更はございません」は「変更は無い」の敬語表現で、「変更はありません」よりもさらに丁寧な表現です。
ちなみに「変更」は、「決められた物事などを変えること」を意味する言葉です。