「夜分遅くに失礼いたします」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「夜分遅くに失礼いたします」とは? ビジネス用語

ここでは「夜分遅くに失礼いたします」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「夜分遅くに失礼いたします」とは?

「夜分遅くに失礼いたします」は、普通に考えてもう夜だという時間にその相手を直接訪ねる、もしくは連絡をする時に使う挨拶表現です。

そんな時間の訪問や連絡になったことを詫びている表現で、ビジネスでも遅くの時間の連絡になってしまった時に使うことがあります。

ですが、この表現を使う時点で、もう夜と呼べる時間になっています。

あまりそのような時間の訪問や連絡が歓迎されるとは思えないため、ビジネスシーンでは使わずに済むに越したことはありません。

相手からその時間にと先に指定されていた場合は別ですが、その時にはこの表現は要りません。

そちらのシーンより、プライベートなシーンで夜に訪問する、電話を掛けることになるという場合に使われていることが多く、特に電話では会話の冒頭をこの表現から始めるのが礼儀とも言えるでしょう。


「夜分遅くに失礼いたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「夜分遅くに失礼いたします」は、該当のシーンで会話の冒頭で使うための表現です。

そのタイミングで相手に時間をとらせてしまうことを詫びているため、文章で用いられることは原則的にない表現です。

しかしながら、近年ではそのような時間に送信するメールの冒頭で用いられることが少なくありません。

確かに夜にメールをするのは親しい友人間や家族でもないと失礼だと考えられるので、おかしい使い方ではありませんが、メールはそのタイミングで時間をとられるという性質でもないことと、相手がそのメールをすぐに見るとも限らないため、そちらでは無理に使う必要はありません。

LINEのような文字による通信を行えるアプリでも同様ですが、メールと比べて迅速なコミュニケーションの必要な場合に用いられることの多いそういったものの場合、相手によっては使っておいた方がいい場合もあります。


「夜分遅くに失礼いたします」を使った例文

・『夜分遅くに失礼いたします。○○株式会社の△△と申しますが、××様はまだいらっしゃいますか』
・『こんな夜分遅くに失礼いたします。至急お知らせしたいことがあり、ご連絡させていただきました』

「夜分遅くに失礼いたします」の類語や言い替え

・『夜遅くにすみません』
意味は全く同じで、それを崩した表現になります。

ある程度親しい仲であればこちらの方が堅くならず、使いやすい表現ですが、ビジネスシーンで使うには向いておらず、目上の人にもあまり用いない方がいいでしょう。

まとめ

「夜分遅くに失礼いたします」は、夜と呼べる時間に訪問や連絡を行う時に、こんな時間に申し訳ないという意味で使う表現です。

基本的にそのタイミングで相手に時間をとらせてしまうことへのお詫びになるため、無理に用いる必要はありませんが、メールやLINEなどでも使うことができます。

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