ここでは「大変勝手ながら」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「大変勝手ながら」とは?
「大変勝手ながら」は、こちらの勝手で申し訳ないがという解釈になる表現です。
よって、一方的にこちらの都合を押しつけるような使い方になるため、その内容には注意が必要になります。
あまりに無理なことをこの「大変勝手ながら」と使って押しつけてしまっては、それを聞いてもらえるかだけでなく、その相手との今後の関係にも支障をきたすことが考えられます。
よって、どうしてもそうして欲しいと考えて使う表現ながら、そこまで無理な内容と共に用いるのはおすすめできません。
多くはそれまでこうだったものをこのように変えたいといった使い方になりますが、そこまで大きく変わってしまうようだと無理があることも多いので、どこまでを許容範囲と考えて使うかが求められます。
「大変勝手ながら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「大変勝手ながら」は、先のように一方的なこちらの都合を押しつけることになる表現なので、ビジネスシーンではできれば用いないに限ります。
どうしてもこの表現を使わなければいけない場合が出てきた時には、「大変勝手ながら、来月より価格を下記のように変更させていただきます。
大変申し訳ありませんが、どうぞご理解のほどよろしくお願いいたします」などと、この後に丁寧にお願いの表現をつけて使うものです。
尚、BtoCの場面でお客様になるエンドユーザーに対して用いられる時にはこの限りではなく、無理な内容だということも多く見られます。
相手が多数になるため、1人1人の都合などを考慮する訳にもいかないため、仕方のない使い方だと考えてください。
「大変勝手ながら」を使った例文
・『大変勝手ながら、原材料の高騰により、商品価格の一部を改定させていただくこととなりました』
・『大変勝手ながら、来月より以前の特典は利用できなくなります。悪しからずご了承くださいますよう申し上げます』
「大変勝手ながら」の類語や言い替え
・『誠に勝手ではございますが』
「大変勝手ながら」を丁寧に言い替えた表現になります。
こちらを使った方が相手に対する当たりはよくなりますが、一方的な都合の押しつけになることには変わらないため、やはり内容には注意が必要になります。
また、ビジネスシーン向けの表現になるので、そちらではこの表現を使った方がいいでしょう。
まとめ
「大変勝手ながら」は、一方的に何かの都合を押しつけることになる表現です。
そのため、使い方には注意が必要になり、特にビジネスではあまり無理な内容にならないように気をつけて使うことが求められます。