「完了次第」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「完了次第」とは? ビジネス用語

状況やスケジュールの報告は、ビジネスシーンでも重要です。

「完了次第」という言葉も、段取りや進捗状況の説明または報告の中で使用されるものであり、これより解説いたします。

「完了次第」とは?

「完了」とは、「完全に終わること」もしくは「完全に終えること」となります。

尚、「了」「終了」などでもわかるように、「了」自体に「終わる」「終える」という意味があります。

一方、「次第」「しだい」と読み、単体での意味は「順序」「順次」になります。

ただ、いわゆる接尾語として使用されるケースも多く、名詞の後に付いて、「〜によって決まる」という意味を形成したり、動詞の連用形に付いて「〜するとすぐ」という表現を作ります。

後者の事例としては、「新しい職に就き次第」が挙げられるでしょう。

今回の「完了次第」は、一見直接名詞の後に付く形となっていますが、実は「完了し次第」が発音しづらいため、「し」が省略されていることに注意が必要です。

つまり、「完了する」の連用形「完了し」「次第」が付いて、「完全に終えるとすぐ」という意味を形成しているのです。


「完了次第」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスで「完了次第」が使用されるケースは、相手にスケジュールや作業などの進み具合について説明や報告する際です。

例えば、上司に仕事の進み具合を報告するケースを想定してみましょう。

「データの集約作業が完了次第、売上目標の設定を開始します」などと使用します。

スケジュールに関しての表現であれば、「取引先への挨拶回りが完了次第、新年会へ出席する予定です」などと用います。


「完了次第」を使った例文

上記の他に考えられる事例を、更に挙げてみましょう。

・『設営作業が完了次第、帰宅いたします』
・『契約期間が完了次第、自動的に継続されます』
・『遂行中のプロジェクトが完了次第、お伺いするつもりです』

「完了次第」の類語による言いかえ

「完了(する)」「終了(する)」「完遂(する)」と言った言葉、もしくは「し終える」「最後までやり遂げる」といったフレーズで言いかえられます。

「次第」は、「(〜する)とすぐに」でシンプルに代用しましょう。

以上のことから、「完遂するとすぐに」「最後までやり遂げるとすぐに」などの表現で言いかえ可能です。

まとめ

「完了次第」とは、「完全におわらせるとすぐに」という意味の、進捗状況やスケジュールを説明もしくは報告するためのフレーズです。

尚、本来の形は「完了し次第」ですが、発音の問題から「し」が省略される傾向があります。

タイトルとURLをコピーしました