ここでは「実施しました」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「実施しました」とは?
「実施しました」は、簡単に言い替えれば「行いました」と表現しているのと同じです。
つまり、何かを行った時に「○○を実施しました」といったように使いますが、全ての行ったことに対して用いることができる訳ではなく、その対象にそれなりの大きさが求められる表現となっています。
例えば、「定期検査を実施しました」、「アンケートを実施しました」といったような使い方はできますが、「間違っていた伝票の書き換えを実施しました」といった使い方はこの表現を使うには些かオーバーなので向いていません。
それくらいのことであれば、そのまま「行いました」のままの方が分かりやすく、わざわざこの表現を使う必要はありません。
その他にも、ちょっとしたことを「それは私が行いました」と伝えるような際にも無理に使う必要はなく、対象の規模によって用いるべき表現です。
「実施しました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「実施しました」は、こちらの表現が適しているという場面でも、無理に使う必要はありませんが、こちらにした方が対象にした内容を印象づけることができるため、そうしたいと考えて用いられます。
先の「定期検査を実施しました」を例にとると、「定期検査を行いました」で十分に意味は通るものの、その検査をしたとより印象づけるために「定期検査を実施しました」と使うという具合です。
また、この表現に置き換えられる場合はそうすることで、文章自体が堅い場やビジネス向けになるという側面もあります。
それは、「行いました」より重く聞こえたり、文章でも少なからず締まって見えるようになるためです。
「実施しました」を使った例文
・『そちらのイベントは先月実施しました』
・『入社試験は10月に実施しました。
その結果はこれから順次お伝えしていく予定です』
「実施しました」の類語や言い替え
・『実行しました』
こちらも「行いました」と置き換えられる表現ですが、かねてより計画していた内容や「実施しました」と使うことができる場合より更に大きな内容の場合に向いている表現です。
また、この「実行」はコンピュータの世界では、何かのプログラムをそうすると使うとそのプログラムの内容をハードウェア上ではしらせるという意味になり、そのような使い方も多い表現です。
まとめ
「実施しました」は、「行いました」を少し重くした表現だと考えていいでしょう。
そのように使うことで、行った内容を印象づけることができるだけでなく、重い場やビジネスシーンに向いている文章にすることができます。