情報を付け加える必要があるケースは、ビジネスでも日常生活でもよくあります。
「尚」はそのような場合に用いられる言葉であり、これより解説いたします。
「尚」とは?
「尚」の読みから念の為説明すると「なお」です。
「尚」の意味は、「加えて」や「また」などが挙げられます。
つまり、それまでの話の内容や情報に、新たに関連する別の情報や内容を付け加えたい場合に用いる言葉なのです。
ただ、付け加える情報は、あくまで予備的なものであって、本来相手に伝えたい内容に対し、あくまで付属的なものと考えられます。
「尚」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおいて「尚」を使うケースは、説明や報告の際に、本来伝えるべき内容の他に、関連の話題を付け加えて伝えたい場合です。
例えば、定期的な全国の売上状況の報告の際に、特定の地域の売上が伸びていることを付け加えて報告する場合、「今月の全国の売上状況は昨年の同時期とほぼ変わっていません。
尚、新潟県の売上が同時期の1. 5倍になっている点は特筆出来ます」のように用います。
メインの内容を述べて一度句点で区切り、その後で「尚」を使って読点を置き、その他の関連する内容を付け加えるというパターンです。
「尚」を使った例文
それでは、「尚」を使った例文を上記の他に挙げてみましょう。
・『結果は合格でした。尚、合格率は20パーセントだったそうです』
・『購入単価は5万円に決定しました。尚、10個売れるごとにインセンティブが付きます』
「尚」の言い替え
他のことを付け加える機能がある言葉が、基本的な言い換え表現になります。
・「その上」
「その上で」でも言い替えに問題ありません。
・「更に」
こちらもよく情報を付加する場合に使用される表現です。
・「とりわけ」
「特に」と同じ意味で、最初に述べた情報や内容の補足がこの後に続きます。
まとめ
「尚」とは、伝えるべき内容の後に、関連する他の内容を加えて伝えたい場合に用いる言葉です。
本来伝えるべき内容を一度句点で区切った後、「尚」を用いて読点を打ち、その後で加える内容が述べられます。