この記事では、「差し出がましいこととは存じますが」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「差し出がましいこととは存じますが」とは?
「差し出がましいこととは存じますが」は、相手に対して余計なことをする時に使うクッション言葉です。
「差し出がましい+こと+とは+存じます+が」で成り立っている語で、「差し出がましい」は「通常の範囲を超えてまで他人の行動や考えに口を出す様子」という意味、「こと」は「行為の対象を表す語」、「と+は」は接続助詞、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語、「が」は逆接の接続詞、全体で「度を超えて口を出すことと思うが」の敬語表現になります。
「差し出がましいこととは存じますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「差し出がましいこととは存じますが」は、目上の人に対して踏み込んだ意見を述べる時や、相手の間違いを指摘する時などに使われます。
形式的な言葉ですが、日本では上下関係を重視することから、目上の人に対して言いたいことを言うために必要です。
相手が不快になってしまう可能性もありますので、あまりしつこく自己主張しない様に注意しましょう。
「差し出がましいこととは存じますが」を使った例文
「差し出がましいこととは存じますが」を使った例文は以下の通りです。
『差し出がましいこととは存じますが、チェック体制を二重にしてはいかがでしょうか』
業務改善についての打ち合わせをしていて、後輩の立場から意見を述べる時に使われます。
『差し出がましいこととは存じますが、彼はその業務の担当者ではございません』
顧客や上司から、同僚・後輩が一方的に叱られているのを見て、その人を擁護する時に使われます。
「差し出がましいこととは存じますが」の類語や言い替え
「差し出がましいこととは存じますが」の類語や言い替えは以下の通りです。
『出過ぎたこととは存じますが』
「出過ぎる」は「自分の立場をわきまえず目立つこと」という意味です。
『おこがましいとは存じますが』
「おこがましい」は「自分の地位や能力を超えて行動する様子」という意味です。
『厚かましいとは存じますが』
「厚かましい」は「図々しく遠慮がない」という意味です。
まとめ
今回は「差し出がましいこととは存じますが」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。
