街中で耳にして、違和感を覚える日本語もあるものです。
「形とさせていただき」の正しい使い方と類語、その他のフレーズについて学んでいきましょう。
敬語力のトレーニングをして、できる社会人を目指してください。
「形とさせていただき」とは?
この場合の「形」とは、理想形や目的地をあらわしています。
「させていただく」は相手の許可を得て、自分もメリットになる時の言い方です。
そのため「形とさせていただき」で、いったんこの状況で抑えておきたい時、ペンディングしたい時の言い方です。
事後報告を避けるための、フレーズといえるでしょう。
「形とさせていただき」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
先方の答えが出ないため、今日の時点ではお開きにしたいことも。
「一時的にこのような、形式を取らせてもらいます」と言いたい時に用いられているのが「形とさせていただき」にあたります。
営業マンがよく出す言葉で、なじみのある表現になっています。
一方で「形」は本来であれば、姿やシルエットを示す表現。
そのため耳障りに感じる方もいます。
他の文と一緒に使うと、まわりくどく聞こえてしまうので、すっきりとした文を目指す、あるいは他の表現を取り入れるなど工夫していきましょう。
「形とさせていただき」を使った例文
・『いったん保留の形とさせていただきます』
・『改めてお伺いするという形とさせていただきます』
「形とさせていただき」の類語や言い替え
似ている言葉に「という形で」があります。
「〇〇という形でよろしいでしょうか」と用いられています。
後々トラブルになると困るので、事前に相手の意向を確認しておきたい時に使われています。
言い替えに「ひとまず〇〇とします」や「本日のところは、〇〇とさせていただきます」が挙げられます。
まとめ
「形とさせていただき」を解説しました。
何気なく使っている言葉の中には、注意しておきたい敬語も含まれています。
言葉の力を鍛えていき、理想の社会人を目指していきましょう。