ここでは「後学のために」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「後学のために」とは?
「後学のために」は、今後のためにという意味で使われる表現です。
そのために聞いておきたい、それに役に立ちそうだといった使い方になる表現で、それぞれ「後学のためにお聞きしたいと思います」、「後学のために覚えておきます」などという用い方でそのように表現できます。
口語、文章のどちらでも使うことができ、発音は「こうがく」となります。
先のように今後のためにという解釈になる表現で、その「ために」という語尾なので、「後学のためになりそうです」といったような使い方をたまに見聞きしますが、そのような用い方はあまりしない表現です。
言いたいことは分かりますが、その他にも「後学のためにしたいと思います」のような用い方も推奨されず、「後学のために」を“今後何かの役に立つ(何かに使える)かも知れないので”と言い替えてそのまま通じる場合にのみ使えると考えると覚えておきましょう。
「後学のために」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「後学のために」は、将来何かの役に立つかも知れないという意味で用いる表現のため、使う方がそう思えばどんなことに対しても使って構いません。
ちょっとした雑学程度であっても、「後学のために覚えておきたいと思います」のように使うことができ、これは本当に役に立ちそうだと思ったことに対して「後学のために大変有用な知識になりそうです」といったように使うという具合です。
語尾を少し変えて、「後学のための」として使っている場合がありますが、間違いになるので気をつけてください。
そちらでも意味として通ってしまうことがありますが、特にビジネスではそのような用い方はしないように注意してください。
「後学のために」を使った例文
・『後学のために是非覚えておきたいと思います』
・『後学のために色々と有意義な勉強会でした』
「後学のために」の類語や言い替え
・『後進に役立ちそうな』
ここで「後進」は後ろに進むことではなく、自分の後に続くことを意味しています。
よって、自分の後に続く者に役立ちそうだという解釈になり、「後進に役立ちそうな資料を残しておきたい」などと用いられます。
少し意味は異なりますが、こちらも覚えておくといいでしょう。
まとめ
「後学のために」は、これから先に役に立つかもしれないという解釈で使われています。
注意点として挙げたように、“今後何かの役に立つ(何かに使える)かも知れないので”と置き換えて文章としておかしくならない時に用いることができる表現となっています。