ここでは「御令室」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「御令室」とは?
「御令室」は、弔辞において用いられている表現です。
その中で誰かの妻のことを指して、「御令室様におかれましては、どうぞお気を落とされませんよう〜」などと使います。
主として故人の妻を指して用いられており、それ以外の場面で使うことはありません。
尚、そういった時に夫のことは「御主人様」と表現するのが一般的で、そちらが亡くなったといった場合には、「この度、御主人様におかれましては〜」のような用い方になります。
「御令室」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「御令室」は、使われる場面が限られているため、用いる機会がそうある表現でもありません。
ですが、使われた際にどういった意味なのかを知っておくため、覚えておいて悪いことはありません。
この手の表現としては他に、兄は「御令兄様」、姉は「御令姉様」といった使い方があり、弟なら「御令弟」、妹であれば「御令妹」となります。
いずれも弔辞でのみ用いられる表現となっており、遺族の関係者を指して使われています。
「御令室」を使った例文
・『御令室様にはご主人様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます』
・『この度のご逝去の報に接し、謹んで御令室様には心よりお悔やみを申し上げますともに、御主人様の安らかなる旅立ちと、ご冥福を心よりお祈りいたします』
「御令室」の類語や言い替え
・『令夫人』
こちらは逆に慶事の際に用いられる、誰かの妻のことです。
例として、このように使う側が催す結婚式にそういった相手に参列してもらった場合に、「令夫人におかれましては、ご多忙の中ご臨席を賜り、誠に光栄です」などという用い方をする表現で、特に誰かの関係者を指して使う表現ではなく、前述のような既婚者のそういう場への臨席に対して用いられることが多く見られます。
まとめ
「御令室」は、弔辞において誰かの妻のことを表現して使われます。
主に故人の妻を指して用いられており、「御令室様」という使い方をするのが一般的です。
類語として挙げた方の「令夫人」はそのままで丁寧な表現となっているため、「様」と後につける必要はなく、その違いも合わせて覚えておくといいでしょう。