「心中拝察いたします」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「心中拝察いたします」とは?
「心中拝察いたします」とは、相手の悩みや精神的負担を慮るときに使用できるフレーズです。
「心中」は「しんちゅう」と読み、相手の心の中、胸の内を指す言葉です。
そこに相手の気持ちを推察するという意味の「お察しします」を組み合わせて「あなたの気持ちを推しはかって同情します」という表現になります。
口に出しにくい相手の気持ちを思いやる言葉で、通常は辛さや悲しみなどのネガティブな事象にのみ使用され、慶事などのポジティブなシーンでは使用されません。
「心中拝察いたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「心中拝察いたします」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、取引先相手がある不祥事に巻き込まれたことに対し、担当者にねぎらいの言葉を送ることになったとします。
その際、「今回の思いがけない事象に対し、ご担当者さまの心中拝察いたします」と添えるとあなたの労りの気持ちを表すことができます。
「心中拝察いたします」を使った例文
・『予期せぬ事故の発生に対し、心中拝察いたします』
・『今回の入札の失注について、心中拝察いたします』
「心中拝察いたします」の類語や敬語での言いかえ
たとえば「胸中拝察いたします」や「ご心労拝察いたします」「ご心痛お察しいたします」などに言い換えできます。
また「心中」の前に「さぞお辛かったことと」「さぞお力落としのことと」「ご苦労如何ばかりかと」など相手の労苦を気遣う言葉を入れることもできますので、シーンや相手先によって使い分けましょう。
まとめ
このように「心中拝察いたします」は、相手の悩みや精神的負担を慮るときに使用できる言葉です。
ビジネスでもプライベートでも使える言葉ですので、覚えておくとよいでしょう。