他者のことを気に掛けるときの表現には、「心配をよそに」があります。
これは「よそ」が一体何を意味するのかを、知って置かなければいけません。
心配をよそに、の意味や使い方を考えてみましょう。
「心配をよそに」とは?
他の人が気がかりに思う気持ちを無視して、別の人がある行動を取っていることの表現です。
「よそに」は余所にのことですが、転じて無視や顧(かえり)みないとの意味になります。
「心配をよそに」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
周囲が心配をしているのに関わらず勝手気ままに振る舞う人がいたり、失敗が不安視される中で結果を残す人などがいます。
そのように人の心配を無視したり省みずにある行動を取る人のことを、「心配をよそに」で言い表すことが可能です。
文章などに使う場合には、何が心配の種となっているのかを併せることが必要と言えます。
また心配をよそにして「売り上げは好調」のように、何の結果に至っているかを述べると良いでしょう。
「よそ」は他所や余所のことですが、「心配を他の場所に」などのように、本来の意味にはならないことに気を付けてください。
「心配をよそに」を使った例文
・『彼は周囲の心配をよそにして、昨日の飲み会でもお酒を飲み過ぎていました』
・『業績不振という心配をよそに、新店舗の売り上げは好調なようです』
「心配をよそに」の類語や言い替え
「心配しているにも関わらず」は、人が気にかけている状況であるのに、との意味です。
「心配をつゆ知らず」は、他人が気がかりに思っているのを知らないで、を表します。
「心配を顧みず」は、人が心配する気持ちを考えないことです。
「心配を無視して」は、人が気がかりに思っている気持ちを、無いもののように扱うことを表します。
「心配を知らないで」は、心配する気持ちを感知していないことです。
「心配の部分については、「気苦労」「不安」などに言い替えることもできるでしょう。
まとめ
他人が気がかりに思う状況を無視して行動することを、「心配をよそに」で言い表せるのでした。
これは「余所」が本来の意味ではないことに、気を付けてください。
周囲で心配をよそに何かをしている人がいたら、この表現で言い表してみましょう。
