よく知られた言葉も、案外知らない部分があったりするものです。
今回取り上げる「必要です」もそれに該当するフレーズかもしれませんので、これより解説いたします。
「必要です」とは?
まずは「必要」の意味から押さえておかなくてはなりません。
言うまでもなく、「なくてはならないこと」を意味します。
「必ず要る」と書いて「必要」という言葉が成立していますので、当然と言えば当然です。
続く「です」は、いわゆる「ですます」調で知られる通り、「丁寧表現を作る」表現手法です。
特に「です」は、断定表現を作る「(〜)だ」の丁寧表現バージョンとなっています。
ただこの「です」が、実は「助動詞」だという知識がある方は、案外少ないかもしれません。
基本的に「名詞」や連体形などの体言系の言葉に付いて使われます。
以上の説明を踏まえた上で、「必要です」のフレーズは、「なくてはならないことです」という意味になります。
「必要です」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスで「必要です」というフレーズが使われるケースは多岐に渡ります。
自社内の戦略会議で「新しいアイデアが必要です」と発言することもあれば、取引先に「商品が必要です」と伝えることもあるでしょう。
また、顧客に「お支払いが必要です」などとお願いすることもあるでしょう。
とにかく、「必ず要ること」や「必ずして欲しいこと」に関して表現する場合に、「必要です」というフレーズは必須の表現なのです。
「必要です」を使った例文
それでは、他に考えられる「必要です」を使ったフレーズを挙げてみましょう。
・『今すぐに対応が必要です』
・『ご登録の際にはお電話番号のご入力が必要になります』
「必要です」の類語による言いかえ
「必要」の言いかえとしては、まず「必須」「ひっす」が考えられます。
「必須」とは「必ず使うべきこと」や「欠かせないこと」など、「必要」の言いかえとしてはかなり近い言葉になります。
他には「欠かせないこと」を意味する「不可欠」「ふかけつ」も該当します。
ただ、以上の2つは「商品が必要です」の場合には、ややしっくりこない側面があるので、「物が必要」な場合には「入用」「にゅうよう」や「入り用」「いりよう」を使う方が良いでしょう。
「入用」も「入り用」も、「必要なこと」や「必要な費用」を意味します。
以上を踏まえると、「新しいアイデアが必須です」や「対応が不可欠です」または「商品が入用です」などが言いかえの事例として挙げられます。
まとめ
「必要です」は、行動や対応、もしくは物が「必ず要る」場合に用いる丁寧な表現です。
