「時は金なり」ということわざがあるように、ビジネスでは余計な時間をかけることを避けなくてはなりません。
「急務を要する」は、まさにその事例に該当するフレーズであり、これより解説いたします。
「急務を要する」とは?
「急務」は「きゅうむ」と読み、「急いで対応しなくてはならない任務や仕事」を意味します。
一方で「要する」とは、言うまでもなく「必要とする」という意味です。
よって、「急務を要する」というフレーズ全体で、「急いで対応しなくてはならない任務を必要とする」という直訳になり、わかりやすい表現にすると「急いで対応する必要がある」という意味になります。
「急務を要する〜」という形で、事柄などを修飾する形での使用が一般的です。
「急務を要する」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでこのフレーズが使用される場合は、すぐに対応しなくてはならないことを強調するためです。
例えば、販売した商品に問題が発覚し、すぐに回収しなくてはならない場合、「問題のある商品回収という急務を要する事態が発生しました」のように用います。
急いで対応する必要があるということは、伝達や連絡にも即時性が要求されるため、かしこまった表現ではありますが概ね電話など口頭での使用も多く、メールでは件名に使われやすいフレーズです。
「急務を要する」を使った例文
それでは、実際に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。
・『検査を怠ったことで急務を要する状況に陥る』
・『アレルギーの原因となるスギ花粉の飛散防止は、急務を要する課題です』
・『少子化は急務を要する社会問題と言えます』
「急務を要する」の言い替え
「急いで対応する必要がある」という意味合いの表現で代用します。
・「急を要する」
「務」が付かない形の方が一般的な表現です。
・「緊急の」
「緊急」は「きんきゅう」と読み、「重大で差し迫っていること」やその様を意味します。
・「火急の」
「火急」「かきゅう」とは「緊急」と同じ意味です。
まとめ
「急務を要する」とは、「急いで対応しなくてはならない」という意味で、緊急事態の発生などの場合に、相手にその重大性を伝えるために用いられるフレーズです。