目上の人に意見する時などには、「恐れ多いことですが」を使うことがあります。
これはお詫びや感謝に関わる表現ですが、使うには注意が必要です。
その意味や、使い方を確かめてみましょう。
「恐れ多いことですが」とは?
自分より目上や尊敬する人に対しての恐縮した様子を示しながら、失礼になって申し訳ないとの気持ちを、敬意を込めて伝える表現です。
「恐れ多い」はお詫びや感謝を表します。
「恐れ多いことですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
取引先の人や上司などに対し自らの勝手な意見を述べたり、質問をするようなことがあります。
それは本来は失礼で遠慮すべき状況だったりしますが、その時に「恐れ多いことですが」を使って話すのが良いです。
これによって対面して恐縮した面持ちであることや、失礼になり申し訳ないこと、敬っている気持ちなどが伝わる効果があります。
その際にはこの表現の後に、「ひとこと申し上げます」「ご挨拶させていただきます」など、必要な言葉を続けるのが良いです。
ただし過剰にこれを繰り返すと下手に出過ぎた印象になり、逆に不快感を与えることもあります。
何度も言わないことや、言い替えることも考えると良いです。
「恐れ多いことですが」を使った例文
・『恐れ多いことですが、◯◯様のほうにひとこと申し上げます』
・『恐れ多いことですが、私のほうからご質問よろしいでしょうか』
「恐れ多いことですが」の類語や言い替え
「恐れ多いことでございますが」は、相手に恐縮しつつ、失礼で申し訳ないとの気持ちを丁寧に伝える表現です。
「恐縮ですが」は、相手に対しての申し訳ない気持ちを伝える表現になります。
「恐れ入りますが」としても、恐縮ですがと同じ意味になる表現です。
「僭越ながら」は、自分が身分以上の行為を行って申し訳ないとの意味になります。
「微力ながら」は、弱い力であると自らを謙遜して言う表現です。
まとめ
目上の相手に意見したり質問をするにあたって、「恐れ多いことですが」を使うことができるでしょう。
これによって自分が恐縮しており、申し訳ないとの気持ちを敬意を込めて伝えられますが、過剰に繰り返さないことに注意が必要です。
目上に対しては、無視できない表現になるでしょう。
