この記事ではビジネスシーンでよく使われるフレーズの「情報を共有していただきありがとうございます」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「情報を共有していただきありがとうございます」とは?
「情報を共有していただきありがとうございます」のフレーズを言葉毎に分解し、少し詳しく解説します。
まず最初の「情報」は「状況に関する知識に変化をもたらすもの」の総称で、ビジネスにおいては各種の資料や報告書等を媒体として伝達されたりします。
次の「共有」は「一つの物を二人以上が共同で持つこと」を意味する言葉です。
そして、次の「いただき」は、助動詞で「〜してもらう」との意味の謙譲語です。
最後の「ありがとうございます」は言うまでもなく、感謝の気持ちを表す「ありがとう」の丁寧な表現です。
したがって、「情報を共有していただきありがとうございます」の意味は、「情報をシェアしてもらいありがとう」で、敬語表現となります。
また、このフレーズにおける「情報」を省略して「共有していただきありがとうございます」と表現されることもありますが、意味は全く同じです。
「情報を共有していただきありがとうございます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「情報を共有していただきありがとうございます」は、上司等が「情報を共有ください」として、情報を職場の社員に提供してくれたことに対するお礼の表現です。
一般的に、上司が部下達に「情報を共有してほしい」と情報をシェア(分け与える)するのは、同じ情報を持ってもらうことで、その部下に共通認識を持ってもらうためです。
共通認識を持っていることで、仕事上での行動のベクトルを合わせることが出来、仕事の効率が高まり、成果が向上することを期待するからです。
したがって、適切な「情報共有」を行うことは、ある意味で上司の責務と言えます。
したがって、本来は上司等の目上の人が情報をシェアしてくれたことに対して、感謝の返信を行う必要はないと言えます。
しかし、相手の方が自分のような者にまで貴重な情報を提供してくださった際に、それに対して感謝の返信を行うことは特におかしなことではありません。
また、提供された情報を受け取り確認したことを相手の方に知らせる意味や、少し分からない点があり、それを確認する場合には、最初にシェアに対するお礼を述べ、その後に質問を行うことになります。
そんな際に使われるフレーズが、この「情報を共有していただきありがとうございます」なのです。
「情報を共有していただきありがとうございます」を使った例文
・『マーケティング情報を共有いただきありがとうございます。営業活動の参考にいたします』
・『未熟な私にまで、貴重な情報を共有いただきありがとうございます』
「情報を共有していただきありがとうございます」の類語や言い換え
「共有」の類語としては「シェア」が挙げられます。
したがって、「情報をシェアいただきありがとうございます」と言い換えることが出来ます。
また、「ありがとうございます」を言い換えて、「情報を共有いただき感謝申し上げます」や「情報を共有いただきお礼申し上げます」等と言い換えることも可能です。
まとめ
「情報を共有していただきありがとうございます」とは、「情報をシェアしてもらいありがとう」との意味の敬語表現です。