この記事では、ビジネスシーンでよく使われる「懸案となっている」とのフレーズについて、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「懸案となっている」とは?
「懸案となっている」における「懸案」の読みは「けんあん」で、「前々から問題になっていながら、まだ解決されていない事柄」や「解決を迫られながら、解決できずにいる問題」などを意味する言葉です。
したがって、「懸案となっている」とは、「前々から問題になっていながら、まだ解決されていない事柄である」や「解決を迫られながら、解決できずにいる問題となっている」等との意味になります。
「懸案となっている」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「懸案となっている」における「懸案」は簡単に解決できる問題ではなく、根が深く解決するのが困難な問題に対して使われる言葉です。
例えば、会社経営において、自社のビジネスモデルが時代に合わなくなっていて、抜本的な対策を講じなければならない課題などを指して使われます。
こうした非常に大きな問題や課題に対して、議論するような際に「本日の議題は、前回と同じく、懸案となっているビジネスモデルの刷新について方向性を探ることです」等と使われます。
また長く解決しなかった大きな問題に、解決の目処が立った際に、「懸案となっている品質改善の目処がようやく立ったので、ご説明いたします」等と使われることもあります。
「懸案となっている」とのフレーズは、もう少し丁寧な表現として「懸案となっております」と言い換えて使われることも少なくありません。
もちろん、「懸案」事項が解決した場合は、「懸案となっていました」や「懸案となっておりました」と過去形で使われます。
「懸案となっている」を使った例文
・『懸案となっているビジネスモデルの刷新の議論に、フレッシュな感覚を持つ若手社員も参加する機会が設けられました』
・『懸案となっている品質問題が解決しなければ、A社との取引の再開は望めません』
「懸案となっている」の類語や言い替え
「懸案」の類語としては、「懸念」や「課題」や「深刻な問題」や「憂慮すべき事項」等が挙げられます。
したがって、「懸案となっている」とのフレーズは、「懸念となっている」や「課題となっている」や「深刻な問題となっている」や「憂慮すべき事項となっている」等と言い換えることが出来ます。
また、先にも記した通り、少し丁寧な表現として「懸案となっております」と言い換えることも可能です。
まとめ
「懸案となっている」とは、「前々から問題になっていながら、まだ解決されていない事柄である」や「解決を迫られながら、解決できずにいる問題となっている」等との意味の慣用フレーズです。