ここでは「把握し」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「把握し」とは?
「把握し」は、何かをしっかり理解して、という意味になります。
元は何かをしっかりと握るという解釈で使われていましたが、今ではその意味ではなく、先の理解して、という意味で用いられています。
よって、「全体を把握しながら作業を進める必要がある」のような使い方になり、この場合、全体像をしっかりと理解しながら作業をしなくてはいけないと言っています。
頭の中で理解して、という意味になり、自分がそうできているか、そうしなくてはいけないといった用い方以外に、「彼がこれについてきちんと把握しているのか不安だ」などと使うこともできます。
「把握し」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「把握し」は、挙げたような「把握しながら〜」や「把握しているのか〜」のようによく用いられていますが、「全体をきちんと把握し、その上で〜」と「把握し」で一度句読点で止めて使う場合も多いです。
文章でそうした上で行うべきだ、のような用い方をする時にはその使い方が向いており、口語の時には「把握して〜」と続けて使う方がよく見られます。
意味としては1つしかない表現なので、そちらに違わなければどのように用いても問題なく、「全体を把握していたつもりだったが、抜けている点が多々あった」といった使い方をしても構いません。
「把握し」を使った例文
・『ここまでの流れを一通り把握していないと、これより先へ進むのは難しいだろう』
・『ほとんど全部を把握していながら、何故うまくできなかったのかが疑問だ』
「把握し」の類語や言い替え
・『領解し』
この表現も、しっかりと理解して、という意味で使われます。
「そこまで把握していながら〜」などと用いる時の言い替えとして、「そこまで領解していながら〜」と用いることができ、「りょうかい」と発音します。
ただし、それほど一般的な表現ではないため、無理にこちらを選んで使うことはありません。
まとめ
「把握し」は、何かをきちんと分かって上で、という意味で使われる表現です。
そうした上でどうこうといった用い方になり、そうして欲しい、そうしていながら、などと使うこともできます。