「拝受いたしました」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「拝受いたしました」とは? ビジネス用語

この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「拝受いたしました」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。

「拝受いたしました」とは?

「拝受いたしました」における「拝受」は、「受領」の謙譲語です。

また「いたしました」「する」の謙譲語の「いたす」に丁寧語の「ます」の過去形の「ました」が付けられた表現です。

したがって、「拝受いたしました」「受領した」との意味の丁寧な敬語表現となります。

この表現は、謙譲語は二つ使われているので、二重敬語にあたり、間違いだとの考え方もあります。

この点について、次の項で少し詳しく説明します。


「拝受いたしました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「拝受いたしました」は目上の方から、何かを受け取った際に「受領しました」との意味で使われるフレーズです。

このフレーズは、二重敬語に当たり、間違いだとの考え方もあります。

この点について少し詳しく説明します。

敬語は、従来は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つに区分されており、その区分ではこのフレーズでは「拝受」「いたす」が謙譲語の区分となり、二重敬語だと思われるのです。

しかし、2007年2月に文化審議会が示した「敬語の指針」では、「謙譲語」は従来の謙譲語と同様の働きをする「謙譲語Ⅰ(単に謙譲語とも呼ばれる)」と丁重語の「謙譲語Ⅱ」に分けられたのです。

このフレースでは「拝受」「謙譲語Ⅰ」で、「いたす」「謙譲語Ⅱ」となります。

したがって、このフレーズは「謙譲語Ⅰ」+「謙譲語Ⅱ」+「丁寧語」の構成、すなわち「謙譲語」+「丁重語」+「丁寧語」で構成された文章となります。

したがって、新たな区分では、同一の言葉に対して同一の敬語が重ねて使われていないことになるのです。

そのため、このフレーズは現在では一般的に二重敬語に当たらないとされています。


「拝受いたしました」を使った例文

・『部長が送付くださった参考資料、確かに拝受いたしました』
・『メールを拝受いたしました。ご指示に従って対処いたします』

「拝受いたしました」の類語や言い換え

「拝受いたしました」の言い換えとしては、「頂戴しました」「受領いたしました」「拝領いたしました」「賜りました」等が挙げられます。

まとめ

「拝受いたしました」「受領した」との意味の丁寧な敬語表現です。

このフレーズは2007年に新しく示された文化審議会の敬語区分では、「謙譲語Ⅰ」+「謙譲語Ⅱ」+「丁寧語」(「謙譲語」+「丁重語」+「丁寧語」)で構成された文章となり、同一の事柄に同一の敬語区分が使われているとは言えず、したがって現在では、二重敬語にはあらないとの考え方が定着しています。

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