ここでは「拝見させていただく」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「拝見させていただく」とは?
「拝見させていただく」は、何かを見させてもらう、という意味で使われています。
「読む」ことになる文章にはあまり向いておらず、主として「見る」と使う対象に用いる表現で、何かが完成した様子に対して「それでは拝見させていただくことにします」などと使ったり、絵画や動画などの作品類を「会場で拝見させていただくこととします」のように用いる場合が多く見られます。
そういった対象によっては「観る」と使う方が自然なことがありますが、その場合でも問題なく使える表現です。
「拝見させていただく」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「拝見させていただく」は、そうさせてもらう、といった使い方になるため、丁寧な用い方ではありますが、下から使う形ではありません。
その場合には、「拝見させていただきたく思います」のような使い方をするとよく、「拝見させてください」としても同様に、相手の下から用いています。
「拝見させていただく」のままでそういった使い方になる例としては、「拝見させていただくことはできますか」といったような問い合わせのために用いた場合で、この使い方ならその相手の下から用いています。
「拝見させていただく」を使った例文
・『それでは現場でじっくりと拝見させていただくこととします』
・『是非とも見てみたいので、何とか拝見させていただくことはできますか』
「拝見させていただく」の類語や言い替え
・『拝読させていただく』
この「拝読」とすると、「読む」と使う対象に用いる表現になります。
「新作が出来上がったとお聞きしましたので、是非拝読させていただくとします」などと、使い方は「拝見〜」の場合と同様で、小説やちょっとした読み物、読んだ上で判断が必要なものなどに対してよく用いられています。
まとめ
「拝見させていただく」は、それを見させてもらう、という使い方になる表現です。
表現としては謙譲の意味から使うことになりますが、「いただく」という語尾からあまりそのような使い方に向いておらず、そういった用い方をしたい時には「いただきたく」や「いただきます」として使う場合が多いです。