この記事では、「拝辞させていただきます」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「拝辞させていただきます」とは?
「拝辞させていただきます」は、提案されたものごとを辞退することを伝える丁寧な表現です。
「拝辞+させていただきます」で成り立っている語で、「拝辞」は「辞退すること」の謙譲語、「させていただきます」の「させて」は動詞「する」の使役形「させる」の連用形「させ」+接続助詞「て」、「いただき」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の連用形、「ます」は丁寧語、全体で「辞退させてもらう」の敬語表現になります。
「拝辞させていただきます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「拝辞させていただきます」は、相手からのお誘いやご指名をお断りする時に使われます。
「させていただく」は「すること」を非常にへりくだって言う表現で、過剰敬語とされていますが、「相手の許可が必要な場合」「自分にメリットがある場合」にのみ使えます。
ただし、この場合「拝辞」自体が謙譲語であるため、「させていただく」は使えませんので、正しく言い換えて使いましょう。
「拝辞させていただきます」の正しい文章表現
「拝辞させていただきます」の正し文章表現は以下の通りです。
・『拝辞します』
「拝辞」が謙譲語ですので、「します」で充分です。
現在では「拝読いたします」も正しい敬語表現として認める意見もあります。
「拝辞させていただきます」を使った例文
「拝辞させていただきます」を使った例文は以下の通りです。
・『私には過分な役割ですので、拝辞させていただきます』
・『全て専門外の業務ですので、拝辞させていただきます』
・『まだ試験の結果がはっきりしておりませんので、食事会は拝辞させていただきます』
「拝辞させていただきます」の類語や言い替え
「拝辞させていただきます」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『遠慮させていただきます』
・『ご辞退申し上げます』
・『差し控えさせていただきます』
まとめ
今回は「拝辞させていただきます」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。
