ここでは「拭きれませんが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「拭きれませんが」とは?
「拭きれませんが」は、何かの疑いが捨てきれないという使い方になる表現です。
ただし、と続けるために語尾に「が」とつけており、「彼が犯人である疑いは拭きれませんが、今のところ直接追及するつもりはありません」のような使い方をした場合、その彼と呼んでいる人物が何かにおける容疑者といった扱いになっているものの、まだ直接追求を行おうとは考えていないという解釈になります。
ところで、この「拭きれませんが」と記して「ぬぐいきれませんが」と発音しますが、正確には「拭いきれませんが」と記載するべきなので、そちらの形で覚えておいてください。
以下、そちらで統一します。
「拭いきれませんが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「拭いきれませんが」は、何かに対しての疑いが捨てきれないものの、と用いられる表現になりますが、誰かを対象にする使い方だけでなく、「私が置き忘れた可能性も拭いきれませんが、恐らくそうではないと思います」のように用いることもできます。
この用い方では、自分にもその疑いがあると考えてはいるが、多分そうではないだろうと言っています。
このように、少しでも何らかの疑いがあれば使うことができる表現ですが、自分以外のその可能性がある相手に対して直接使うべきではないため、そちらには注意してください。
「拭いきれませんが」を使った例文
・『私が忘れていた可能性も拭いきれませんが、恐らくそうではなく、』
・『最初から壊れていた可能性も拭いきれないものの、使用途中で破損したと考えられます』
「拭いきれませんが」の類語や言い替え
・『払拭できませんが』
「拭いきれませんが」と同じ意味になる表現として使われています。
よって、そのまま言い替えに使うことができ、こちらにした方が少し堅くなります。
そのため、ビジネスシーンで使われることが多く、「こちらの誤りだという可能性も払拭できませんが、恐らく○○社の方に原因があるように思えます」などと用いられています。
まとめ
「拭いきれませんが」は、何かしらの疑いがあり、それを捨てきれないという意味で用いられます。
そうでありながら、と続ける表現になるため、その可能性はあるが、無理に追求はしない、実際にはそうではないだろうのように続けて使われています。