ここでは「控えるよう」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「控えるよう」とは?
「控えるよう」は、2つの意味で使われている表現です。
1つ目は、何かを記録しておくようにという意味になり、「次回に必要になりますので、こちらのIDを控えるようにしてください」のような使い方をした場合がそちらにあたります。
記憶しておくだけではなく、紙に書いておいたり、データとしてどこかに打ち込んでおくといった行為がこの「控える」に該当します。
そして、2つ目はやめるようにという意味になります。
「そういったことは控えるようお願いいたします」などと使った時がそちらの解釈となり、そうことはやめて欲しいと言っています。
「控えるよう」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「控えるよう」は、先のような2つの意味になる表現ですが、語尾を変えて「控えてください」としても同様に、その2つのどちらの意味でも使える形です。
「こちらのパスワードを控えてください」とすれば、それを書き留めたり、打ち込んで記録しておいて欲しいとなり、「迷惑行為は控えてください」とすれば、迷惑になるような行いはやめて欲しいと用いています。
このように形を変えて使った場合も、どちらになるのかは用い方からすぐに分かるので難しいことはなく、文章だけでなく、口語でも使われています。
「控えるよう」を使った例文
・『これは大事な内容になるので、是非控えるようにしてください』
・『過度な飲酒は控えるようにと医者に言われてしまいました』
「控えるよう」の類語や言い替え
・『控えている』
この形にすると、また別の意味が1つ加わります。
「今答えを控えている」とすれば、答えを記録しているとなり、「お酒は控えている」のように使えば、お酒を飲むのをやめていると言っているため、「控えるよう」の語尾を変えた使い方の1つですが、この形だともう1つ、「この次には○○さんが控えている」といったような用い方をすることができます。
この時には次は○○さんの順番で、その用意をしていると解釈されます。
丁寧にするなら「控えています」や「控えております」とするとよく、それらの形でもこの3つの意味になります。
まとめ
「控えるよう」は、何かを記録しておくように、もしくはやめるようにという2つの意味で使われています。
「控えている」とするとそれらとはまた別に、何かの準備や用意があるという解釈が加わり、そちらの形で見聞きすることも多い表現です。