「支障をきたしかねません」とはどのような意味を持つビジネス表現なのでしょうか。
今回は、「支障をきたしかねません」の意味とビジネスでの使い方について解説します。
「支障をきたしかねません」とは?
「支障をきたしかねません」とは、「問題や不都合が起きる可能性がある」という意味で使われるビジネス表現です。
物事を実行するにあたって差し障りとなる問題や不都合のことを「支障」といいます。
「支障をきたしかねません」は支障が発生することを意味する「支障をきたす」に悪い結果につながる可能性があることを表す「かねる」と丁寧語「ます」の否定形「ません」がついた言葉です。
そのまま意味を解釈すると「問題や不都合が生じる可能性を否定できない」となります。
物事の妨げとなる問題や不都合の可能性を指摘する表現であり、言葉の意味としては「悪い結果につながるので選択肢としてよくない」「問題発生により被害が発生する恐れがある」など好ましくない状況になるリスクを指摘する時に用いられる表現です。
目上の人が提案した良くないアイデアをやんわりたしなめたり再考を求めたりする時に使います。
「支障をきたしかねません」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
好ましくない可能性を指摘する表現ですがあまり強い言い方ではないので意見を聞き入れられず押し通されてしまう可能性もあります。
不都合な指摘に不快感を示す人もいますが支障を避けるため何としても押しとどめなければいけないなら引いてはいけません。
「支障をきたしかねません」を使った例文
・『人員を削減すれば業務に支障をきたしかねません』
・『実態を踏まえないコストカットは本業に支障をきたしかねませんが、本当に実行するおつもりですか』
「支障をきたしかねません」の類語や言い替え
より直接的な表現としては「問題が出かねません」「トラブルになりかねません」「事故が起きかねません」といった表現に言い換えられます。
賛同できない気持ちを前面に押し出すなら「おすすめできません」「同意いたしかねます」といった表現が有効です。
まとめ
「支障をきたしかねません」はビジネスにおいて重要な場面で使われる表現です。
トラブルにつながりかねない状況で用いられる表現なので意味を正しく理解して使いましょう。