この記事では、日常でもビジネスシーンでもよく使われるフレーズの「断念いたします」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「断念いたします」とは?
「断念いたします」のフレーズにおける「断念」の読みは「だんねん」で、「諦めること」を意味する言葉です。
「断念」の熟語における「断」には、「断つ、断ち切る」との意味があり、「念」には「思い」との意味があるので、「断念」は「思いを断ち切ること」すなわち「諦めること」の意味となるのです。
次の「いたします」は「する」の謙譲語である「いたす」に、丁寧語の「ます」が付けられた表現で、「します」のより丁寧な敬語表現となります。
したがって「断念いたします」のフレーズは「諦めます」との意味の丁寧な敬語表現となります。
「断念いたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「断念いたします」のフレーズは、「諦めること」を伝えるもので、色々な場面で使うことができます。
ビジネスシーンでは、例えば取引先に新製品の売り込みをしていたものの、値段交渉が折り合わず、諦めざるを得ない場面で「残念ですが、今回は断念いたします。
またの機会によろしくお願いいたします」等と使われます。
また、社内で練りに練った提案をしたものの、上層部に受け入れてもらえなかった場面で、「今回の提案は採用してもらえず、一旦は断念いたします」等と使われたりもします。
単純に軽い気持ちで「諦めます」と伝えていると言うより、このフレーズでは「断念」を使うことで、非常に残念だと言う気持ちが滲み出ているとも言えます。
「断念いたします」を使った例文
・『誠に残念ではございますが、今回は断念いたします』
・『A社には大手の競合企業が2社も参入済みなので、売り込みは断念いたします』
「断念いたします」の類語や言い換え
「断念いたします」は、「諦めます」や「踏ん切りをつけます」や「見切りをつけます」と言い換えることができます。
まとめ
「断念いたします」のフレーズは「諦めます」との意味の丁寧な敬語表現です。