ここでは「新春の候」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「新春の候」とは?
「新春の候」は、新年を迎えた挨拶に使える表現の1つです。
文章のみで使われるもので、冒頭の挨拶文に用います。
この表現から始まり、ご機嫌伺いになる文言を続けて挨拶文にするのが通常で、プライベートなシーンだけでなく、ビジネスシーンでも他社に対する新年の挨拶に使うことができます。
「春」の響きから3月頃をイメージしてしまうかも知れませんが、「新春」は「新年」を表す言葉です。
よって、この表現が使えるのは新年の元日から15日くらいまでとなっており、それ以降には使わないのが通例です。
それは、1月も中旬を過ぎてしまうともう「新春」と表現できる時期ではなく、世間的にもその意味となる新年ともあまり使わなくなるためで、使える時期を逸しないように注意してください。
「新春の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「新春の候」は、新年の挨拶文に使う定型表現になるため、特に意味を考える必要はありません。
強いてそれを挙げれば、今年も新年が始まりましたといった解釈になり、その意味を以ってこの後のご機嫌伺いへと続くという具合です。
新年になってから最初に贈るメールの冒頭で用いたり、その時期に出す手紙でも同じように使えるだけでなく、年賀状の新年の挨拶としても用いることができます。
その場合、「明けましておめでとうございます」のような定型表現と同様の扱いとなり、「新春の候、本年もどうぞよろしくお願いいたします」などと使われます。
この使い方は年賀状だけでなく、メールでの新年の挨拶文としても利用できます。
「新春の候」を使った例文
・『新春の候、いかがお過ごしでしょうか』
・『新春の候、貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます』
「新春の候」の類語や言い替え
・『初春の候』
「初春」という言葉は、それだけだと春を迎える3月の上旬から中旬くらいの時期を表しますが、この「初春の候」と使った場合、「新春の候」の言い替え表現になります。
そのため、そちらと同様に新年の元日から15日くらいまでの時期に使える挨拶表現です。
何故そのようになるのかを説明すると、季節の表現として使う「初春」と、旧暦上の「初春」ではその時期が異なるためです。
「初春の候」とした時にはその後者が適用されるだめ、「新春の候」と同じ意味で使うことができます。
まとめ
「新春の候」は、新年の挨拶表現として使われており、この後にご機嫌伺いになるような文言を続けて挨拶文にして用います。
年賀状で見掛けることも多く、1月15日くらいまでがちょうど使えるタイミングとなっています。